【鹿島】安西幸輝が戻ってきた!「その役目ができるなら」何度でも仕掛ける覚悟だ

2018年04月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「左かなと思ったら、やっぱり左だった」

神戸戦で復帰を果たした安西。20分間ほどのプレーだったが、スピード感溢れるドリブル突破で攻撃に勢いをもたらした。写真:徳原隆元

[J1リーグ10節]鹿島1-1神戸/4月25日/カシマ
 
 安西幸輝が、やっとピッチに戻ってきた。
 
 今季から鹿島の一員となった安西は、開幕からリーグでも、ACLでもレギュラーとしてフル稼働していた。左右のSBとサイドハーフをハイレベルにこなすマルチロールは、加入1年目ながら、絶大な存在感を発揮していた。
 
 しかし、3月10日のJ1第3節、ホームの広島戦で右膝を負傷。内側側副靱帯を損傷し、全治約1か月の診断が下された。
 
「開幕から試合に出られていて、うまい具合にチームに馴染んできたところでの怪我だった。もっとやりたい自分がいたし、(山本)脩斗君がずっと左(SB)をひとりでやっていたので、それは本当に申し訳なかった」
 
 焦りも、あった。
 
「もちろん、焦りは毎日、ありました。でも、フィジカルコーチだったりとか、サポートをしてくれる方が、1日でも早く治そうというふうにやってくれていたので。それに救われたのかなと思います」
 
 辛いリハビリを終えて、負傷から1か月と15日目に、待望の復帰戦を迎える。J1第10節のホーム神戸戦でベンチ入りすると、73分に土居聖真との交代で途中出場する。
 
「どこで行くか分からなかったですけど、使うと言われていたので。自分では左(サイドハーフ)かなと思ったら、やっぱり左だった」
 
 限られた出場時間のなか、縦に鋭く、思い切って仕掛けるシーンがあった。怪我明けだけに、怖さがなかったわけではないが、「ピッチでそういうのを出したら、チームメイトにも浸透してしまうから」と、自らを奮い立たせて、アグレッシブに振る舞った。

【鹿島 1-1 神戸PHOTO】先制を許すも後半に怒涛の攻めを見せた鹿島が引き分けに持ち込む

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