「シリアスな現実が待っていた」肘打ちで一発退場の長谷部誠は“3+1試合”の出場停止に

2018年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

1試合の執行猶予期間は12月31日まで

裁定は下った。もはや意識を切り替えて、バイエルンとのポカール決勝に向けて準備をするほかない。長谷部の奮迅のパフォーマンスに期待だ。(C)Getty Images

 アイントラハト・フランクフルトの日本代表MF、長谷部誠に厳罰が下された。
 
 DFB(ドイツ・サッカー連盟)は4月24日、スポーツ裁判所の決定事項を公表。ブンデスリーガ31節のヘルタ・ベルリン戦、その79分にデイビー・ゼルケにエルボーを見舞って一発退場となった長谷部に対して、4試合の出場停止処分を課した。ただし、そのうち1試合は今年12月31日までの執行猶予付きで、実質的には3試合のサスペンションとなる。
 
 ブンデスリーガは残り3試合。これで日本代表キャプテンは今シーズンのリーグ戦出場を果たせなくなった。5月19日に開催されるDFBポカール(国内カップ)決勝、バイエルン・ミュンヘン戦にエントリーされれば、その一戦がシーズンラストゲームとなる。

 
 地元紙『Frankfurter Rundschau』は、こう報じている。
 
「分かっていたとはいえ、ハセベにとってはシリアスな現実となった。DFBがあの肘打ちを暴力的な行為と判断した結果であり、受け入れざるを得ないだろう。クラブもハセベ自身も異議申し立てをする意思はないようだ。本来なら4試合の裁定だったのだが、1試合が執行猶予となったのは救いで、ブンデスリーガで過去に一度しかレッドカードを提示されていない事実が考慮された。ただ、返す返すも悔やまれる。このメインキャストが大事な残る3戦に出場できないのだから……」
 
 なお長谷部は試合翌日にゼルケに直電して謝罪をし、受け入れられたという。頬を腫らせたドイツ人FWは「なかなかできることじゃない、本当に偉大な振る舞いだよ! 僕は怒ってはいないし、これ以上荒立てる気なんてさらさらない。これもフットボールの一部だから」と話している。

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