【ブンデス日本人の現地評】チームは窮地も…伊藤達哉は軒並み最高採点! “美弾”宇佐美の評価は割れる

2018年04月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊藤に欠けていたのは「パスの受け手」

ボールを持った時の期待感の高さは今回もチーム一だった伊藤。酒井も強烈なシュートで相手ゴールを脅かしたが、GKバウマンの攻守に阻まれた。ハンブルク(ケルンも)は早ければ、次節で降格が決まる可能背も……。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第30節は、日本人選手の出場したチームが全て黒星という寂しい週末になった。
 
 前節、2位のシャルケ相手に16試合ぶりの勝利を挙げた17位のハンブルクは、アウェーでホッフェンハイムと対戦。前半戦(13節)で快勝(3-0)した相手に連勝を狙ったが、0-2で敗れた。

 シャルケ戦で目覚ましい活躍を見せた伊藤達哉は、この試合でも左MFとしてフル出場。結果こそ残すことはできなかったが、左サイドで躍動し、チーム内では高い評価を受けている。
 
『ビルト』紙はチーム単独最高点の2点を付け、『キッカー』誌も同じくチーム単独最高点の3点。地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』の採点も3.5点ながらチーム単独最高点で、「多くの見せ場を作り、攻撃面で多くを試みた。ペナルティーエリア内でパスの受け手を欠いたことに苦しんだ」と好意的に記した。
 
 さらに地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』も、「ハンブルクが真のドリブルの宝石を抱えていることを、改めて示した。この小さな日本人は自信に溢れ、ひたむきだった。この日の彼には、パスの受け手だけが欠けていた」と称賛している。
 
 一方、右SBとしてフル出場した酒井高徳はチーム最多5本のシュートを放ったが、ホッフェンハイムの2点目に繋がるドリブル突破を許すなど、守備でクオリティーを示せず、厳しい評価を受けることになった。
 
『ビルト』の採点はチーム最低タイの5点で、同じく『キッカー』も5点を付けている。
 
 地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』は、「全てが悪かったわけではなかった。全部で5本のシュートを放った」とポジティブな面を指摘しつつも、「しかし、2失点目は明らかに彼のミスから生まれ、それがこの試合を決めることになってしまった」として、採点は最低タイの5点だった。
 
 さらに地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「ニャブリとシュルツを代わるがわる追走したが、キャプテンは両者とも捕まえられなかった」と寸評を記している。

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