ドルトムント、伝統の一戦でシャルケに組織力の差を見せつけられ完封負け&4位転落…

2018年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備で大奮闘のナウドがFKでダメ押し!

シャルケは思い通りの試合運びで会心の勝利を飾った。一方のドルトムントは痛い敗戦で4位転落。終了間際に左足を傷め、担架に乗せられて退場したバチュアイの状態も心配だ……。写真はナウドのゴールの後。 (C) Getty Images

 4月14日(現地時間)、ブンデスリーガ第30節が行なわれ、シャルケは2-0でドルトムントを下した。
 
 リーガでは92度目となる伝統の「レヴィア・ダービー」。13節の対戦では、ドルトムントが序盤で4点を先取しながら、後半アディショナルタイムに追い付かれるという衝撃的かつ劇的な結末に終わっていた。
 
 2位シャルケ、3位ドルトムントの勝点差はわずか1。チャンピオンズ・リーグ出場権(4位まで)争いにおいての重要な直接対決としても注目を集める一戦だった。
 試合はホームのシャルケが先にチャンスを作り、5分にはシェプフが左からのカットインでゴール左隅にシュートを放つが、GKビュルキの好セーブに阻まれる。
 
 シャルケは、カリジューリ、コノプリャンカが両サイドを攻略し、前線ではブルグシュタラーが抜群のキープ力を見せてフィニッシュまで持ち込んだりと、攻撃面で良さを見せていく。
 
 また守備陣は、前節ハンブルク戦でのような集中力の欠けたプレーはなく、個の力を活かして突破を試みるドルトムントDF陣にうまく対処し、そこから冷静にボールを繋いで攻撃に結び付ける。24分にはロイスの激しくドロップするFKがシャルケ・ゴールを襲うが、GKフェーアマンがこれを弾き出した。
 
 アディショナルタイム、コノプリャンカが左のカットインから巻いたシュートを放つも、わずかにゴール右に逸れて前半は終了した。
 
 迎えた後半、5分で試合は動く。カリジューリがシュメルツァーからボールを奪って敵陣を突き進み、相手DF陣を十分に引きつけてから左へ流すと、フリーでボールを受けたコノプリャンカがゴール左隅に強烈なシュートを突き刺し、シャルケに先制点をもたらした。
 
 シャルケは前半同様、堅守でボールを奪ってから攻撃への切り替えが非常に速く、また個人でも組織でも相手の裏を突くようなプレーを見せて敵陣深くに入り込んでいく。
 
 対するドルトムントは、ロイスのチャンスメイク、プリシッチのスピードと突破力はシャルケにとって脅威となり、65分にはプリシッチがペナルティーエリアに侵入して横パス、シュールレのシュートがDFにブロックされて流れたところをロイスがダイレクトで合わせるも、枠を外れた。
 
 4バックから3バックへの移行で、60分過ぎあたりからはポゼッションも高まってきたドルトムントは、70分にもプリシッチとロイスが長い距離のパス交換から前者が惜しいシュートを放つが、これはクロスバーを越えた。
 
 対するシャルケは74分、カリジューリからマッケニーにスルーパスが通ると、アリット、コノプリャンカと繋いで好機を迎えるも、コノプリャンカのダイレクトボレーはゴール前を通過していった。
 
 守備では集中力を高く保ってクロスをことごとくはね返し、エリア内でシュールレ、バチュアイにシュートチャンスを与えても、そこからしっかり寄せてブロックする。81分にピシュチェクが入れたクロスをバチュアイにダイビングヘッドで合わせられた際にはヒヤリとしたが、シュートはゴール右外に逸れていった。
 
 そんな堅い守備の中心として大奮闘していたナウドが、82分に攻撃で魅せる。ゴール正面のFKで長い助走をつけてから右足を一閃! 左に曲がりながらゴールの隅に突き刺さったシュートに対し、名手ビュルキは一歩も動けなかった。
 
 決定的な2点のリードを奪ったシャルケは、懸命に反撃するドルトムントのシュートをシュールレ、ロイスのGK正面への2本に抑えて完封勝利。ダービーにおける連続引き分けを4試合で終わらせ、7試合ぶりの勝利を飾った。
 
 ドルトムントは、個々は奮闘したものの、シャルケに組織力の差を見せつけられて敗北。得失点差でレバークーゼンの後塵を拝し、4位に転落した。

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