【ブラジルW杯】スペイン対オランダ戦プレビュー

2014年06月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

調子が上向きのスペインを、オランダがいかに抑えるか!?

前回は神がかり的なセーブを再三披露してスペインを頂点に導いたカシージャスが、この試合で偉大な個人記録を達成できるか!? (C) Getty Images

グループB
スペインオランダ
16:00(日本時間14日4:00)キックオフ
フォンチ・ノーバ(サルバドール)
 
【スペインの視点】
 
 ここまで目立った故障者はなく、チームのコンディションは上向きとなっている。
 
 ダビド・ビジャが7日のエルサルバドル戦で途中出場から2ゴールを挙げるなど好調。期待のジエゴ・コスタがいまだフィットできずにいるFW陣にとっては、うれしいニュースである。
 
 そのエルサルバドル戦では、同じく途中出場のダビド・シルバが好プレーを連発。絶妙な浮き球のパスでビジャの2点目をアシストしている。ゴールに直結するパスを出せる数少ないMFだけに、その起用法が注目される。
 
 1トップは、前線をかきまわすタイプのジエゴ・コスタ、"偽9番"のセスク・ファブレガス、はたまた好調のビジャと、いずれが起用されるか。
 
 なおGKイケル・カシージャスは、ワールドカップにおいて前回大会のグループリーグ2戦目・チリ戦から443分間無失点を続けており、あと84分で90年大会にイタリア代表のワルテル・ゼンガが成し遂げた記録(517分)を更新する。
 
【オランダの視点】
 
 ケビン・ストロートマンが負傷によりメンバーから外れたことで、ルイス・ファン・ハール監督が急きょ採用した5-3-2、あるいは4-3-1-2システムが、どれほど機能するかが鍵を握る。
 
 実質的に、ロビン・ファン・ペルシ、アリエン・ロッベン、ヴェスレイ・スナイデルの3人で組み立てる攻撃が、スペイン相手にどの程度通用するか。ここにダレイ・ブリント、ダリル・ヤンマートのウイングバック(4バックの場合はSB)がどれだけ攻撃をサポートできるかも、重要なファクターになるだろう。
 
 国際経験に乏しい最終ラインが、相手の素早いパス回しに対応しきれるか。3CBは対人プレーには強さいが、横に揺さぶられた際には脆さを見せる。
 
 ジョナサン・デグズマンがハムストリングに痛みを抱えており、中盤はヨルディ・クラシーかリロイ・フェルがナイジェル・デヨングのパートナーを務めることになりそうだ。
 
◆対戦成績&試合結果
 
スペイン
5勝4敗1分け
オランダ
 
2010年7月11日 オランダ 0(延長)1 スペイン
2002年3月27日 オランダ 1-0 スペイン
2000年11月15日 スペイン 1-2 オランダ
1987年1月21日 スペイン 1-1 オランダ
1983年11月16日 オランダ 2-1 スペイン
※直近の5試合のみ記載
 
 
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