ユーベが激怒した疑惑の判定についてスペイン紙がアンケートを実施。「PKではない」が半数近くを占める

2018年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン人の元審判は「明白なPKではない」

『MARCA』紙のアンケートでは、「PKではない」と回答したユーザーは英語版よりスペイン語版のほうが圧倒的にその割合が大きかった。(C)REUTERS/AFLO

 勝負を決めたPKの判定は、はたして妥当だったのだろうか。

 現地時間4月11日のチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝第2レグ、レアル・マドリー対ユベントスの一戦は、後半のアディショナルタイムにマイケル・オリバー主審がマドリーにPKを与えたジャッジが議論を呼んでいる。

 第1レグで3-0と勝利しながら、本拠地サンチャゴ・ベルナベウでユーベに3ゴールを許したマドリーは、93分にルーカス・バスケスがメディ・ベナティアに倒されてPKを獲得。これをクリスチアーノ・ロナウドが決め、辛くもベスト4進出を果たした。

 敗れたユーベ陣営は判定に激怒。守護神ジャンルイジ・ブッフォンは猛抗議して退場を命じられ、試合後もオリバー主審を非難した。アンドレア・アニェッリ会長はVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入を呼びかけている。
 
 一方、C・ロナウドは「ユーベが抗議する理由が分からない」とコメント。L・バスケスも「議論の余地はない」と、それぞれPKの判定は明白に正しかったと主張した。

 スペイン紙『Marca』の英語版のアンケートでも、1万1000人超のユーザーのうち76%が「PKだった」と回答。「PKではなかった」を選んだのは24%にとどまっている。

 だが、『Marca』のスペイン語版では、24万4000人超のユーザーのうち、「PKだった」と回答したのは57%。「PKではなかった」が43%と、ほぼ五分に近い数字だった。

 さらに、スペインの元審判からも、オリバー主審のジャッジを疑う声が上がった。アンドゥハル・オリベル氏やイトゥラルデ・ゴンサレス氏は、ベナティアのL・バスケスに対するコンタクトは「PKを宣告するに十分ではなかった」との見解を示している。

 もちろん、判定が覆ることはない。ただ、「明白なPK」ではなかったとの意見も少なくないようだ。その微妙さが、ユーベ陣営の怒りとそれに対するマドリー陣営の驚きを生んだのかもしれない。
 

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