【ELまとめ】日本人選手2人の4強入りは初! 優勝候補アーセナル、A・マドリーは勝ち抜け

2018年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

アーセナルの欧州カップ4強入りは9年ぶり

終盤での交代出場となった南野だが、残り時間でしっかり役目を果たして試合を締め、チームの大勝利を喜んだ。一方のラツィオは、ローマ勢での欧州カップ4強入りが目前だったが……。 (C) Getty Images

 4月12日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝・第2レグの4試合が行なわれ、準決勝へ進出する4チームが決定した。
 
 日本人選手所属の2チームは、いずれも第1レグでのビハインドを挽回して勝ち抜けを決めている。

 レッドブル・ザルツブルクは2-4で第1レグを落とし、さらに今回もラツィオに先制を許したものの、その1分後にダブールのゴールが決まると、72分からの5分間にハイダラ、ファン・ヒチャン、そしてライナーが続けざまにゴールネットを揺らし、見事に試合をひっくり返してみせた。

 南野拓実は84分からの出場となったが、1993-94シーズン(決勝でインテルに敗北)以来となるザルツブルクのベスト4入りの瞬間を、ピッチ上で迎えている。
 
 ラツィオは有利な状況で第2レグを迎えたものの、一度火のついたザルツブルクの猛攻を止められず、チャンピオンズ・リーグ(CL)でバルセロナ相手に大逆転劇を演じたローマとともに、欧州カップ準決勝へ進むことは叶わなかった。
 
 一方、マルセイユでは、酒井宏樹がフル出場。この日、28歳の誕生日を迎えた彼は守備で奮闘しただけでなく、なんとアディショナルタイムにはRBライプツィヒが全員攻撃を仕掛けた裏を突いてダメ押しのゴール。マルセイユでの初得点を記録して、5-2の勝利に攻守で貢献した。
 
 なお、同カップ戦の準決勝の舞台に、日本人選手2人が立つのは初めてのことである。
 
 続いて優勝候補の強豪クラブでは、まずアーセナルが合計スコア6-3でCSKAモスクワを抑えて次ラウンドへ。第1レグを4-1でモノにしてのリターンマッチ、2点を先取された際には、CLのバルサの二の舞も脳裏をかすめたが、ウェルベックの75分のゴールが嫌なムードを払拭した。
 
 2008-09シーズン(CL)以来となる欧州カップでのベスト4入りを果たしたアーセナル。カップウィナーズ・カップを制した93-94シーズン以来、2度目の欧州タイトル獲得にまた一歩前進した。
 
 最後にアトレティコ・マドリーは、内紛騒動に揺れ動いたスポルティングに0-1で敗れたものの、第1レグでのアドバンテージを守り切って次ラウンド進出。こちらはもし決勝進出を果たせば、5シーズンで3度(過去2回はCL)、欧州カップの決勝に駒を進めることになる。
 
 なお、全試合の結果、得点者は以下の通りである。
 
 気になる準決勝の組み合わせは、本日13日(日本時間13日19時)の抽選会で決定される(CLの抽選会はその1時間後)。準決勝は第1レグが4月26日、第2レグが5月3日で、決勝は5月16日にフランス・リヨンで行なわれる。
 
レッドブル・ザルツブルク 4-1(6-5) ラツィオ
得点:ザ=ダブール(56分)、ハイダラ(72分)、ファン・ヒチャン(74分)、ライナー(76分) ラ=インモービレ(55分)
 
スポルティング 1-0(2-1) アトレティコ・マドリー
得点:モンテーロ(28分)
 
CSKAモスクワ 2-2(3-6) アーセナル
得点:C=チャロフ(39分)、ナバフキン(50分) ア=ウェルベック(75分)、ラムジー(90+2分)
 
マルセイユ 5-2(5-3) RBライプツィヒ
得点:マ=オウンゴール(6分)、B・サール(9分)、トバン(38分)、パイエ(60分)、酒井宏樹(90+4分) R=ブルーマ(2分)、オギュスタン(55分)
 
※括弧は合計スコア

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