CL逆転敗退のバルサに対する各国メディアの反応の数々! 伊紙は“皮肉”、宿敵OBの“炎上騒ぎ”も

2018年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

敗軍の将は「2冠の可能性がある」と語るも…

用意周到なローマに完全にしてやられたバルサ。CLでの3点差以上の負けは昨シーズンの準々決勝ユベントス戦の第1レグ以来である。 (C) Getty Images

 4月10日(現地時間)に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグで、0-3の敗北を喫したバルセロナ。合計スコアは4-4のタイだが、アウェーゴールの差によって3シーズン連続での同ラウンド敗退が決した。
 
 圧倒的有利な状況でありながら、欧州制覇の夢が断たれたことについて、バルベルデ監督は「酷い負け方で、全ての人に、特にファンに申し訳なく思う」と謝罪のコメントから始まり、悪夢のようなローマでの夜を振り返っている。

「ローマのやり方は予想と違っていたが、可能性としては十分に考えられたので、驚きはしなかった。彼らは厳しいプレッシャーを仕掛け、こぼれ球を拾い続けて、我々に混乱を起こさせた。ローマのサッカーの前に、我々は多くのゴールチャンスを作ることができずに終わった」
 
 指揮官はまた、「シーズンは長い」「まだ2つのタイトルの可能性が残っている」「毎年、勝てるわけではない」とも語ったが、前述した通り、CLでは3年連続の準々決勝敗退とあって、スペイン・メディアにはバルサを酷評する厳しい言葉が並んだ。
 
「CL史上最も馬鹿げた夜」「欧州での大失敗」『マルカ』
「言い訳の許されない"大惨事"」『スポルト』
「ローマでの"転落"」『ムンド・デポルティボ』
 
 また、他の欧州の国にもこの結果は驚きを与え、当然ながらバルサに対する見出しや記述はネガティブなものばかりとなっている。
 
「パリSG戦の大逆転から1年後、今度はバルサが被害者に」『レキップ』(フランス)
「メッシの3冠の夢は砕け散る」『ビルト』(ドイツ)
「忘れられない瞬間」『レコルド』(ポルトガル)
「歴史的屈辱」『オレ』(アルゼンチン)
 
 また、バルサの宿敵であるレアル・マドリーのOB、アルベロアとグティはこの結果を受けてツイッターに投稿。前者は驚きの絵文字を11個並べたものだったが、反響の大きさに間もなく削除。グティはローマのディ・フランチェスコ監督を称賛する言葉を綴り、こちらにも2万近い書き込みが寄せられている。
 
 最後にイタリアでは、『コリエーレ・デッロ・スポルト』が「ローマが伝説に!」との見出しを付け、全選手に最高採点10を与えたように、自国チームを対するポジティブなものが記事の大半を占めている。
 
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』も「帝国」というローマの復権を印象付ける見出しを付けて同チームを称えているが、同時に、スペインの『スポルト』紙が対戦前に出した「バルサの準決勝進出は決定済み」という見出しが躍る紙面を今になって紹介するという、皮肉も忘れていない。
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