御大ファーガソンとモウリーニョが激賞する新星ボランチがマンUに現る! 気になる実力は!?

2018年04月14日 田嶋コウスケ

飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続ける21歳。

チェルシー戦やリバプール戦に先発出場するなど、2018年に入ってから主力メンバーとしてプレーするマクトミネイ。(C)Getty Images

 プレミアリーグで2位につける名門マンチェスター・Uにアカデミー出身の活きのいい若手が現われた。ジョゼ・モウリーニョ監督や御大アレックス・ファーガソン元監督も太鼓判の大型セントラルMFスコット・マクトミネイだ。
 
Scott McTOMINAY
スコット・マクトミネイ(マンチェスター・U/スコットランド代表)
●生年月日/1996年12月8日
●出身地/ランカスター(イングランド)
●身長・体重/193cm・88kg
●主要ポジション/セントラルMF
●A代表/1試合・0得点
●キャリアの転機/2年間で身長が30cm伸び、強靭なフィジカルを手に入れる(14~16年)

 
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 マンチェスター・ユナイテッドの21歳、スコット・マクトミネイが飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 昨シーズンのアーセナル戦(36節)で途中出場し、念願のトップチームデビューを飾ると、最終節のクリスタル・パレス戦で先発フル出場。トップチームに帯同したサマーキャンプを経て迎えた今シーズン、大きな飛躍を遂げている。

 秋口から招集メンバーに定着し、グループステージ4節のベンフィカ戦でチャンピオンズ・リーグ初先発。その後も、チェルシー戦(28節)、リバプール戦(30節)とビッグマッチで先発に抜擢されるなど、ポール・ポグバやネマニャ・マティッチら実力者揃いのセントラルMFで、着実に出番を増やしている。

 

 マンチェスターから北へ85kmほどのランカスター生まれ。5歳でマンチェスター・Uの下部組織に入団し、当初はCFでプレー。中盤にコンバートされたのはU-16チームの時で、トップ下としてパスやドリブルの技を磨いた。この当時にポジションを争ったのが、マーカス・ラッシュフォードだった。
 
「お互いに切磋琢磨したよ。その後、マーカスは前線に、僕は中盤の底にポジションを移したんだ」
 
 本人はそう述懐する。

 ただ、将来の見通しは、それほど明るくはなかった。というのも、致命的とも言える弱点があったからだ。18歳になっても身長は163cmほどで、その体格的なハンデが影を落としていた。
 

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