セリエAでとんでもない企画が実現! 11人全員が異なるユニホームで公式戦に出場

2018年04月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ファンが夢を実現するためのオークションを開催。

よく見るとM・ロペス(右)とヤンクト(奥)のユニホームのデザインが違うのが分かる。(C)Getty Images

 現地時間4月8日、イタリアでサッカー界史上初のユニークなイベントが開催された。
 
 セリエA31節のウディネーゼ対ラツィオ戦で、ウディネーゼの先発11人が、それぞれデザインの異なるユニホームを着てピッチに登場したのだ。しかも、この日11人が着用したシャツは全てファンが所有していたモノで、これらのユニホームは、試合終了までを期限としたオークションに賭けられていた。
 
 このとんでもない企画を考えたのは、ウディネーゼのメインスポンサー『ダチア』(ルーマニアの自動車メーカー)である。

 ウディネーゼと『ダチア』は共同で、サポーターたちの夢を支援するサッカー界初のイベント「ダチア・ザ・オークション」を開催。前代未聞の催しは、希少品と特別品を専門とするオンラインオークションサイト「Catawiki.it」が協力する形で実現に至った。
 競売人を務めたのは、現役時代にナポリやユベントスで活躍した元イタリア代表DFのチーロ・フェラーラで、コミカルな表情と演技で場を盛り上げていた。

 1着当たりの落札価格は500ユーロ(約6万5000円)~1700ユーロ(約22万円)で、独立開業、高齢者や障害者向けの施設運営、都市野菜園の創設など、ユニホーム所有者の夢の実現のために使用されるようだ。
 
 斬新なファンサービスは大盛況のうちに幕を閉じたが、肝心の試合はウディネーゼが1-2で敗れ、泥沼の8連敗に……。今、ファンがもっとも叶えたい夢は、ウディネーゼが勝利すること、かもしれない。
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