ハリルホジッチ監督が残したものは?JFA会長「日本サッカー界に必要だった…」

2018年04月10日 サッカーダイジェスト編集部

いまや一般的に使われつつある言葉

ハリルホジッチ監督は就任以降、事あるごとに「デュエル」というワードを繰り返してきた。いまや、その言葉は日本では一般的に使われつつある。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 4月9日、日本サッカー協会はヴァイッド・ハリルホジッチ代表監督との契約解除を発表した。
 
 記者会見に登壇した田嶋幸三会長は、「選手たちとの信頼関係が多少薄れてきた」ことが電撃的な決断の理由のひとつだと語ったが、同時に、ここまで代表チームを率いて、ワールドカップ出場に導いた指揮官に感謝の意も述べている。
 
「ハリルホジッチ監督には、前任のアギーレ監督との契約解除の後、非常に短い時間でチームを作り、そして見事にワールドカップ予選を突破することを実行してくれました。みなさんご存知のように、彼は非常にまじめな性格で、サッカーに熱い情熱を持ち、誰よりもサッカーを愛し、誰よりも多くの時間を割き、ピッチの上ではその熱い気持ちを選手にぶつけてくれました」
 
 ハリルホジッチ監督の就任以降、日本サッカー界では頻繁に使われるようになった言葉がある。
 
 田嶋会長は言う。
「デュエル。まさに日本のサッカー界に必要だった言葉を彼が植え付けてくれたと思っています」
 
 いまや一般的に使われつつある「デュエル=決闘」だが、この言葉を持ち込んだのがハリルホジッチ監督だった。常々、日本人選手の対人戦における弱さを指摘し、その重要性を説いてきた。
 
 もちろん新体制となっても変わらず、この「デュエル」は、ワールドカップで勝ち抜くための大きなキーワードとなるだろう。西野朗新監督は、この課題とどう向き合っていくのか、注目だ。
 
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