3連敗名古屋の風間監督が挙げた二つの敗因、一方ミシャ監督が語った勝因は?

2018年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今日の試合をしっかり見なければいけない」と風間監督。

札幌のペトロヴィッチ監督は名古屋を「危険なパスサッカーをするチーム」と警戒していたが、果敢な姿勢が勝利に結びついた。

[J1リーグ6節]札幌 3-0 名古屋/4月7日/札幌ドーム

 互いに魅力的なパスサッカーを志向する両チームの激突は、ホーム札幌の完勝に終わった。26分にCKから進藤亮佑のヘディングシュートで先制した札幌は、後半も都倉賢の今季初ゴールとなる豪快なバイシクルショットで加点すると、相手DFのオウンゴールで3点目を追加。守っても名古屋に得点を許さず、4節の長崎戦に続く、ホームでの無失点勝利で今季2勝目を挙げた。


 今季から札幌を率いる"ミシャ"ことペトロヴィッチ監督は、試合後のフラッシュインタビューで名古屋を「危険なパスサッカーをするチーム」と評価。そのうえで、「立ち上がりからプレッシャーを積極的にかけに行くというプランを選手たちが実行してくれた。非常にリスキーな戦いだったが、規律を持って前線からプレスをかけ続けて戦ってくれた」ことが、勝利につながったと振り返った。

 札幌は、立ち上がりこそ名古屋の最終ラインからのスピーディなパス回しに翻弄される場面もあったが、徐々に守備がハマり出し、インターセプトからカウンターを連発。素早く名古屋ディフェンスラインの裏を突く攻めを見せた。ボール支配率では名古屋に58パーセントを許したものの、シュート数では24対9で大きく上回り、効果的にフィニッシュへとつなげる攻撃を実現した。

 一方、3連敗となってしまった名古屋の風間八宏監督は、「今日の試合をしっかり見なければいけない」と、連敗という現状にも札幌戦のパフォーマンスにフォーカスした反省を強調したうえで、「ボールロストが多すぎたこと、ゴール前の迫力がないこと。この辺を変えていきたい」と、二つの修正ポイントを挙げている。数字にも表われているように、名古屋はボール支配率では上回ったものの、効果的にシュートへとつなげられず、立ち上がりには見せていた相手の脅威となる攻撃を持続できなかった。

 名古屋のポゼッションベースのサッカーに対して、札幌の狙いがうまくハマった一戦と言えそうだ。

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