【浦和】大槻体制はあくまでも“暫定”。淵田社長と山道強化部長が監督交代の経緯を説明

2018年04月03日 石田達也

新監督の招聘に関しては「なるべく早く」と強調。

会見に臨んだ山道強化本部長(写真左)と淵田代表取締役社長。新監督招聘について言及した。写真:石田達也

 リーグ戦ではいまだ未勝利(2分け3敗)で、17位に沈んでいた浦和が4月2日、堀孝史監督の契約解除と大槻毅育成ダイレクターの監督就任を発表し、同日には淵田敬三代表取締役社長と山道守彦強化本部長が会見を行なった。
 
 淵田社長はこれまで堀体制の継続を強調していた。しかし、4月1日に1-2で磐田に敗れると、深夜にクラブ幹部で話し合いの場を持ち、「状況の厳しさは変わらず、もう1度クラブの中で深夜まで議論をした。(状況が)上を向いてこない、(2週間の)中断期間を挟んでも結果として表われず、チームの風、流れを変える必要があるとの議論に達し、苦汁の決断で前に進むことを確認した」と監督交代の経緯を説明した。
 
 また大槻育成ダイレクターが暫定的にトップチームの指揮を執ることについて山道強化本部長は「S級(ライセンス)を持っており、レッズや仙台、大宮で指導をしている。彼の指導、キャラクターを知っているが、そういう時にお願いするひとりだと考えていた。5試合で勝点2の状況で、経験のある方にやってもらうという考えがあり、当然リストアップをしている中で、まずは暫定という選択肢を残しながら前に進んで行く」と話し、新監督の招聘に関しては「なるべく早く」と強調した。
 
 一方で、大槻監督は「僕は暫定なので次の監督にしっかりとつなげたい」と口にし、「14連戦あるので勝点ひとつにこだわってやろうと。この状態は誰も望んでいない。しっかりやろう」と選手たちに話したという。
 
 さらに「僕は僕のできることをしっかりやる。今までの流れをとっぱらうことはできない。できることを肉付けする」と語り、「たくさんの方が応援してくれるクラブ。大きな責任は感じている。次に向けていい流れを作りたい」と決意表明した。
 
 大きな決断をした浦和は、ここからの14試合でひとつでも多くの勝点を稼げるか。まずは今季初勝利を挙げて巻き返しのスタートとしたい。
 
取材・文●石田達也(レッズプレス!!)

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