【日本代表】口だけでは困る。ウクライナ戦では目に見える結果を!

2018年03月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

自らにプレッシャーをかけることなど日常だろうが…

マリ戦ではベンチスタートだった本田。ウクライナ戦では結果を残せるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ベルギー遠征中の日本代表。3月25日の練習後には本田圭佑がミックスゾーンで囲み取材に対応したが、興味深い発言を連発した。
 
「困った時に集団って、原点回帰するものがあったりするんですけど、普通は。それが今日本のサッカーにはない。確かに脆いところであるのは事実ですよね。普通は簡単に立ち返れる場所がある、楽な道があるんですけど、楽な道は今ないんですよ」
 
「結果を出せば何も言われない。結果が出えへんかった時にビジョンと違うことをやった場合に言われる、そのリスクを選手が負えるかどうか、そして、そのリスクを負える選手今の代表にいるかどうか」
 
「もう一度、背伸びしますよ。理想がなかったらサッカーなんてやるべきではないと思っていますから」
 
「ウクライナ戦も普通にいけば負けるんじゃなくて、勝つんだと、勝ちしかない、引き分けも、勝ちしかないとう気持ちをチームに浸透させていく。まずそこからです。それ前提でじゃあ、どうしようという逆算方程式です」
 
 こうしてコメントの一部だけを切り取っただけでは本田の真意は伝わらないが、彼がウクライナ戦でひとつこだわっていたのは間違いなく結果だ。どこかどんよりとしたムードが漂う代表チームに明るい兆しをもたらすためにも、「とにかくウクライナ戦では結果にこだわりたい」のだろう。
 
 ただ、意地悪な考え方かもしれないが、口だけでは困るとも思ってしまう。そう言った以上、プロであるなら、いや、日本を代表するフットボーラーなら、しっかりと結果を残してもらいたい。
 
 自らにプレッシャーをかけることなど、本田にとっては日常なのだろう。実際、内容も結果も出ず、日本のスタイルも見えない現状についても、「逆に僕はこういう場面に出くわしているのは光栄なことだと思う」というスタンスだ。
 
「この今難しい状況をどう打開するかはひとりの選手として日本人として考えていますよ、考えていますし、案もあるし、やることはやっているし、これからもトライしようと思っている部分はいくつかある」
 
 そのトライするものがピッチ内でのことなのか、ピッチ外でのことなのか、現時点では分からない。ただ、その言葉一つひとつに説得力を持たせる意味でも、改めて、こう言いたい。「口だけでは困る。ウクライナ戦で目に見える結果を」と。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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