【日本代表】「このままだと厳しい」三竿健斗の胸中に巣食う危機感の正体

2018年03月26日 サッカーダイジェスト編集部

同点弾をアシストも「他のプレーで納得できなかった」

マリ戦では中島の同点弾をお膳立てした三竿だが、自身のパフォーマンスに納得はしていないという。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 あのアシストがなければ、マリ相手に痛恨の敗戦を喫していただろう。
 
 0-1で迎えた終了間際に、劇的な同点弾を決めた中島翔哉の活躍は見事だったが、そのゴールをお膳立てした三竿健斗も称賛を浴びてしかるべきだ。
 
 相手のクリアに素早く反応し、身体を捻りながらの難しい態勢から、右足で浮き球のボールをゴール前に放り込む。これを逆サイドにいた中島がボレーで突き刺した。
 
 代表2試合目にして、結果を残してみせた。そう言ってもいいはずだが、本人はまるで満足していない。
 
「アシストよりも、他のプレーで納得できなかった」
 
 60分に途中出場し、与えられたプレータイムは約30分。たしかに、シンプルなパス捌きでリズムを作る本来のパフォーマンスは出し切れていなかった。見方によっては、あのアシストだけが評価できる点だったかもしれない。
 
 満足よりも、むしろ危機感のほうがその胸中に広がる。
 
「現実を見て、このままだと本当に厳しいなと思った」
 
 昨年末のE-1選手権で初招集を受けた際には、「最初で最後のチャンス」と意気込みを語っていた。結果的に"最後"にはならず、今回のベルギー遠征でもメンバー入りを果たし、ロシア行きの可能性を高めた。
 
 しかし、三竿はワールドカップ出場が近づいたとは微塵も思っていない。むしろ「手応えはない」と湿りがちだ。
 
 実力不足を痛感した。ただ、逆に考えれば、この時期に自らの現在地を確認できたのは悪いことではない。何が足りないのか、何をすべきなのか。その答えを見つけ出し、実戦の中でトライ&エラーを繰り返すことで、熾烈なサバイバルを勝ち抜きたい。

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