史上30人目の快挙! 中島翔哉が決めた「代表初出場・初得点」の歴代達成者たちがスゴイ!

2018年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

釜本、金田、名波、柴崎…モってる男たちの系譜

磐田の名波監督(左)とヘタフェ柴崎(右)の技巧派コンビも栄えある達成者。30人目の中島(中央)は海外組で初のケースとなった。(C)SOCCER DIGEST

[国際親善試合]日本 1-1 マリ/3月23日/スタッド・モーリス・デュフラン

 現地時間3月23日、ベルギーのリエージュで行なわれた日本vsマリのフレンドリーマッチは1-1のドローに終わった。前半終了間際にPKを与えて先制され、その後積極果敢に反攻に出たハリルジャパンは、アディショナルタイムに中島翔哉が値千金弾を決め、かろうじて引き分けに持ち込んだ。
 
 とりわけ攻撃面で問題山積のサムライブルーだが、数少ない収穫と言えるのが、ポルトガル・リーグでブレイクしている中島の活躍だろう。60分にピッチに投入されてA代表デビューを果たすと、三竿健斗のクロスをファーサイドで待ち受けて鮮やかに初ゴールを蹴り込んだ。海外初挑戦となった今シーズンのポルティモネンセでは、ここまでリーグ戦23試合に出場して9得点・7アシストをマーク。磨き上げたゴール前での勝負強さを見せつけた格好だ。

 
 今回のマリ戦のゴールはポルトガル国内のみならず、欧州各国メディアで大々的に取り上げられた。ポルトやベンフィカなどポルトガル国内の強豪のみならず、ブンデスリーガのクラブも獲得に関心を示すなど、すっかり欧州市場の人気銘柄となっており、その声価をさらに高めた印象だ。

 
 日本代表の長い歴史において、デビュー戦でゴールを挙げたラッキーボーイは30人。今回の中島もその数少ない伝説的な系譜に名を連ねたのである。いきなりスタメンでデビューというシチュエーションは稀で、A代表デビューの過度の緊張に苛まれるなか、与えられた時間でしっかり結果を出すのだ。相応のメンタルタフネスが問われるだろう。
 
 顔ぶれは、錚々たるもの。長沼健、川渕三郎の元日本サッカー協会会長の両人をはじめ、釜本邦茂、金田喜稔、名波浩、平山相太と「モッている名手たち」が居並ぶ。現役選手では永井雄一郎、工藤壮人、柴崎岳、柿谷曜一朗、そして武藤雄樹がみずからのデビューマッチで祝砲を挙げた。中島はその武藤以来、およそ2年半ぶりの快挙達成となった。
 
 ちなみ、海外クラブ所属でこの「デビュー戦初ゴール」を決めたのは今回の中島が初のケースとなった。

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