宇佐美貴史が9か月ぶりの代表戦で痛感した力量不足「アピールできたとは思っていない」

2018年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

決定的な仕事は出来ず、宇佐美は60分に無念の途中交代に…

長友との連携で左サイドを打開する場面もあったのだが…。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本1-1マリ/3月23日/スタッド・モーリス・デュフラン
 
 9か月ぶりに代表のピッチに帰ってきた11番は、明確な結果を残せなかった。
 
 久々の代表復帰を果たした宇佐美貴史(デュッセルドルフ)は、23日に行なわれた仮想セネガルのマリ戦で早速先発出場のチャンスを掴んだ。
 
 与えられたポジションは4-2-1-3の左ウイング。ブンデスリーガ2部で4戦ゴールを決めるなど目下絶好調の男が、代表でどのようなパフォーマンスを披露するのか注目が集まった。だが、結果は無得点。目に見える答えを出せないまま、宇佐美は60分にピッチを後にする形となった。
 
 試合後、11番の口から出てきたのは、自身の価値を示せなかった不甲斐なさについてだ。
「結果も出せていなしですし、得点を作り出すシーンもなかったのでアピールできたとは思っていない」という言葉で、マリ戦の出来を振り返った。
「もう少し個人的な欲を言えば、背後を狙うのも大事だけど足もとで動かすことをやった上で、選択肢として余裕があれば背後というのでも良かった」と思い通りにボールが出てこなかった側面はある。チームとして臨機応変に攻撃を仕掛けられていれば、より良い状態でパスを受けられていただろう。
 
 しかし、どんな状況でもFWは結果を出さなければならない。ワンチャンスを仕留める力や、個の力で局面を打開できるクオリティ。世界の相手と戦う上ではそうそう好機は訪れないだけに、劣勢の時に何が出来るかが重要だ。

 そこに関しては宇佐美も自身の力量不足を認め、「個人的な理想は一発で劣勢の局面を変えたい。そうすれば、チームも余裕をもっていいリズムで戦えた」と自身の出来を悔やんだ。
 
 マリ戦を終え、今回の欧州遠征で残すは仮想ポーランドとなる27日のウクライナ戦。「自分の目的やストロングポイントは持っているので、それを出さないといけない」と語ったは宇佐美は自身の存在意義をを証明すべく、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の期待に結果で応えるしかない。

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