[国際親善試合]日本１－１マリ／３月23日／スタッド・モーリス・デュフラン

　新鋭ふたりの活躍で引き分けに持ち込んだが、百戦錬磨の主将は悔しさを滲ませた。
 
　ロシア・ワールドカップで対戦するセネガルを想定して臨んだ今回のマリ戦。アフリカの難敵との一戦で日本は多くの課題を残した。
 
　キャプテンの長谷部誠は"個で負けた"事実を素直に認め、「本当にマリの選手も個々の能力が高かったし、ガチャんとなった時にアフリカ特有の押し切れる力もあった」と話す。
 
　個で抗えないのであれば、チームで対抗するのが常套手段。しかし、マリ戦は組織で対抗する前に、「個々の局面で簡単に剥がされてしまった」と長谷部は肩を落とした。
 
「ひとつかわされると、ずれていって、マリの個を前に自分たちは個でも組織でもずらされてやられてしまった」
 
 　長谷部がそう言うように、マリ戦は安易なミスの連続。「戦術とかもありますけど、選手が個々のクオリティにフォーカスしないといけない。いくら戦術があっても、今日に関してはミスが多かった」と主将も不満を覗かせ、戦い方以前の問題があったと明かす。
 

「局面で簡単にかわされることも多かったし、球際でも負けることも多かった。それがサッカーの大前提なので、もう一度選手はその部分をしっかり痛感するゲームになった」
 
　球際の強さや１対１の対応。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が常々口にしてきたデュエルを体現できず、アフリカ勢に苦汁を舐めた。「もう１試合あるのでまだ取り返せる」という長谷部の言葉通り、戦術云々よりも戦う姿勢の体現が27日のウクライナ戦では求められる。

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