【日本代表】生き残りをかけて。柴崎岳が描くあるプラン

2018年03月22日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「まずは求められたことを表現したい。で、プラスして…」

3月の代表活動でどんなアピールをするのか。柴崎の攻撃面での活躍に期待。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 9月のサウジアラビア戦以来、久しぶりに代表に戻ってきた柴崎岳は3月23日のマリ戦を前に至って冷静なように見えた。
 
「(久しぶりに戻ってきても)違いは何もないです。(ヘタフェで)怪我もあって、そこから回復して、またこういう場所に戻ってこられた。これからだと思います。マリ戦とウクライナ戦はとても重要。監督自身も理想とするサッカーを体現するために『どんな選手を入れるべきか』を考えているはずなので、まずは求められたことを表現したい。で、プラスして自分の特長も出したい。競争から抜け出せるように頑張りたいですね」
 
 では、求められていることとはなんなのか?
 
「強度の高い守備、簡単に言うとそこですよね。しっかりとした守備をして、ボール奪ってからはできるだけシンプルにゴールまで辿り着く。そこの質や精度、判断は高めていきたい。それが難しい時にはしっかりとボールを奪われないように保持したい。そこの使い分けも個人的にはしていきたい。攻撃のほうのイメージとしてはゴールだったり、その前のパスだったり、というところに積極的に絡んでいきたいと思います」
 
 ヘタフェに移籍してから「プレーの幅は広がっているし、自陣から相手のアイデアも持っている。それに運動量も上がってきている」と自負する柴崎は、代表でのサバイバルゲームを勝ち抜くうえで次のようなポイントが大事になるという。
 
「監督の言うことを実行できるかは鍵になります。でもそれは監督の指示を鵜呑みにするというわけではなくて、時には違った判断も必要。基本的にメンバーに残るためにはそういうところをやっていかないといけない」
 
 監督のサッカーにこだわりすぎず、ある意味、"柔軟な発想"も必要。スペインの地で少なからず経験値を高めている柴崎が、この半年間でどのような変化を代表にもたらすか。任されるポジションに関わらず、興味深いところだ。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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