「10段階で採点するなら…」森岡亮太をアンデルレヒト番記者はどう評価している?

2018年03月21日 中田徹

「来たタイミングが理想的ではなかった」

わずか半年でベルギーの名門アンデルレヒトへステップアップ移籍。現地の番記者は森岡をどのように見ているのか。(C) Getty Images

 ベルギー・リーグはレギュラーシーズンの全日程を終え、3月30日から始まるプレーオフに向けて、束の間のブレイクタイムに入っている。

 そんなジュピラーリーグには今シーズン、一躍注目の的となった外国人選手がいる。昨夏にポーランドからベルギーにやって来た森岡亮太だ。

 類稀なゲームメイク能力、得点力、アシスト力と三拍子揃った大活躍で、10ゴール・12アシストを記録した無名の日本人は今年1月、ワースランド=ベベレンからアンデルレヒトへと国内ステップアップ移籍を成し遂げた。

 日本代表にも再招集された森岡のレギュラーシーズンでのパフォーマンスを、ここでは『ル・ソワール』紙や『スドプレス』紙で執筆するチームの番記者、ベンジャミン・ヘルソン記者に振り返ってもらった。

――◆―――◆――
 
—―ベンジャミン、冬のメルカート締め切り寸前でアンデルレヒトにやって来た森岡に対する、君の期待は?
 
「ベベレン時代の森岡は、本当に素晴らしい印象を私に残してくれた。だがアンデルレヒトでは、初めから過度な期待を抱いてはいけない。アンデルレヒトでプレーするのは、決して簡単なことではないからだ。アンデルレヒトに来たタイミングも理想的ではなかった。あの頃のアンデルレヒトは、会長交代をめぐる騒ぎだったり、チームが絶不調だったりして、ピッチ内外で多くの問題を抱えていた。
 
 とはいえ、森岡のアンデルレヒト加入は、クラブにとってポジティブな補強だったと思う。なにせ彼は、今シーズン前半戦のベルギー・リーグにおけるベストプレーヤーの一人だったからね」

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