【移籍市場超速報】ミランがメネーズに接触。イビサ島で説得を試みる

2014年06月04日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ガッリアーニ副会長がインザーギを伴って。

先発出場はわずか7試合と、今シーズンは完全にサブに甘んじたメネーズ。心機一転、移籍を決断するか。 (C) Getty Images

【ミラン】パリSGのメネーズに接近中
 
 ミランはアレックスだけでなく、同じくパリSGとの契約が6月末で満了するジェレミー・メネーズにも興味を示している。6月3日にはアドリアーノ・ガッリアーニ副会長と次期監督就任が確実視されているフィリッポ・インザーギがスペインのイビサ島で休暇中のメネーズを訪れ、説得を試みた。今後の展開が注目される。
 
【ローマ】セイドゥ・ケイタを獲得
 
 ローマは、バレンシアとの契約が6月末で満了する元バルセロナのベテランMFセイドゥ・ケイタと、延長オプションつきの1年契約を交わすことで合意に達した。契約の詳細を詰めたうえで近日中に正式サインとなる見通しだ。その経験がローマの中盤に厚みをもたらすのは間違いない。
 
【ラツィオ】ウディネーゼのセルビア代表バスタに興味
 
 ラツィオはウディネーゼと共同保有しているアントニオ・カンドレーバの完全移籍を実現すべく動いてきたが、その交渉にセルビア代表の右SBドゥサン・バスタも組み込みたいという意向を持っている。
 
 右サイドならば4バックのSB、3バックのWB(ウイングバック)のどちらもこなす柔軟性を持つバスタは、積極果敢な攻撃参加が持ち味で、しばしばフィニッシュにも絡むだけでなく、空中戦にも強い。
 
 ラツィオは今シーズン右SBとして19試合に出場したルイス・ペドロ・カバンダを交換要員として差し出したうえで、カンドレーバとバスタの完全移籍を実現したいという意向。ウディネーゼの対応が注目される。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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