風間八宏vs鬼木達!エンターテインメントに富んだ“師弟対決”を終えたふたりが語ったのは?

2018年03月19日 本田健介(サッカーダイジェスト)

軍配はチャンピオンチームに上がる

古巣の川崎と初対戦した風間監督。敗れはしたが、“らしい”サッカーを随所で見せた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ4節]名古屋0-1川崎/3月18日/豊田ス
 
 J1の4節で行なわれた名古屋と川崎の一戦は、両指揮官の"師弟対決"としても注目を浴びた。
 
 2016年まで約5年に渡って川崎を率いた風間八宏監督と、当時はその下でコーチを務めていた鬼木達監督。昨季は風間監督の後を受けた鬼木監督が、就任1年目で川崎をリーグチャンピオンに導く偉業をやってのけ、風間監督はJ2の名古屋を率いてJ1の舞台へと戻って来た。両者が相対するのは初。日曜のナイトゲームにも関わらず、25,898人の観衆が詰めかけたスタジアムは大いに沸いた。
 
 さて結果は、65分から出場した大久保嘉人がワンタッチ目で決勝ゴールを奪う離れ業をやってのけ、川崎に軍配が上がった。もっとも、両者が常に主導権を握ろうとぶつかりあったゲームはエンターテインメントに富み、見応え十分だった。
 
 敗れた風間監督もゴールを奪えなかったことを悔いながら、チームの戦いぶりを評価する。
 
「選手は非常に良い戦いをしてくれました。60分ぐらいまでは自分たちのリズムでできましたし、相手のペナルティに入っていくバリエーションは非常に多くなったと思います。あとはやっぱりゴールのところ。勝負が分かれるところなので、そこを厳密にやっていきたいです」
 そして「お客さんをワクワクさせたい」と常々語っている風間監督らしく、両チームが真っ向勝負を挑んだゲーム内容については力強くこう語った。
 
「お互いに自分たちが主語でやるというところに、やっぱり面白さがあったんじゃないかなと。ボールも簡単に出なかったですから、(観ていて)早さもあったんじゃないかなと思います」
 
 一方、貴重な勝点3を奪い、リーグ首位に立った川崎の鬼木監督も「気持ちの入ったゲームをしてくれた」と選手たちを労いながら、風間監督との対決に関しては次のように振り返った。
 
「注目されるのは自分たちにとって、プロスポーツとして良いことです。そのなかでホッとしているというか、勝てて良かったです」
 
 両チームの次のリーグでの対戦は27節(9月22日か23日に開催)。さらに面白いゲームが展開されることに期待したい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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