[ACL３節]川崎 ２-２ メルボルン・V／３月７日／等々力
 
　ACLのグループステージ３節でメルボルン・ビクトリーと対戦した川崎は、後半アディショナルタイムにPKで失点し、今大会初勝利を取りこぼした。川崎にとっては手痛いドローとなったが、トップ下として先発し、攻撃を牽引した家長昭博は試合後、まず収穫を口にした。
 
「自分たちがやろうとしていたことは何回か出せたと思います。得点シーンも狙い通りの形で取ることができました。今日も皆で意思統一して攻撃できましたし、どんどん良くなっている実感はあります」
 
　もっとも結果を残せなかったことには落胆の色を見せる。
 
「ただ、（Jリーグ第２節の）湘南戦もそうですが、セットプレーでやられている。流れのなかで崩された部分はそこまでなかったと思いますが、そういうところ（セットプレー）はサッカーでは非常に大事になる。勝ち切れないというのはそういう部分での甘さや弱さだと思うので、非常に悔しいです」
 

　前半を１-１で折り返した川崎は、55分に登里享平のゴールで勝ち越した。その後はメルボルン・ビクトリーに攻め込まれる時間帯もあったが、決定的な形は作られなかった。家長も「押し込まれてはいましたが、嫌なところに入られていたわけではなかったです。崩されるシーンはなかったと思います」と振り返る。
 
　ただ、90＋３分にPKを奪われたシーンは悔いが残るようだ。
 
「最後にペナルティエリアに侵入されたわけですが、あの前にどうにかしなくてはいけなかったと思います。油断はなかったですが、もう少し対応できたんじゃないかなと僕自身も反省しています」
 
　３日後にはJ１リーグ３節のG大阪戦を迎えるが、この日の反省を活かせるか。ACLのグループステージを勝ち抜くためにも、さらに調子を上げていくしかない。
 
取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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