ナポリの移籍市場 マスチェラーノからサンドロまで、中盤補強ターゲットをめぐる現状

2014年05月29日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

近いうちにバルセロナと会談を持つ予定。

リバプール時代に師弟関係を結んだマスチェラーノを、ベニテス監督は高く買う。予算オーバーの“難しいターゲット”だが、はたして獲得の可能性は……。 (C) Getty Images

 ナポリは最大の補強ポイントである中盤の獲得候補について、リサーチと評価を続けている。
 
 ラファエル・ベニテス監督の「愛弟子」ハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ)は、きわめて難易度の高いターゲット。とはいえ、ナポリは可能性を追求すべく近いうちにバルセロナと話し合いを持つ予定だ。ベニテスにとっての本命だけに獲得できれば大きな戦力になることは間違いないが、移籍金、年俸ともバジェットをオーバーしている。実際に獲得となれば、補強計画全体に影響を及ぼすことになるだろう。
 
 今年1月以来、俎上に上っているマキシム・ゴナロン(リヨン)は、交渉がペンディングになっている状況。リヨンとの関係は冷えたままで、1月に一度は合意に達しながら土壇場でリヨン側がひっくり返したという経緯があるだけに、移籍金を引き下げて交渉を再開するため、あえて動かずにいるという戦略的な側面もあるようだ。
 
 やはりベニテスがご執心のハビ・マルティネス(バイエルン)は、獲得の可能性がゼロに近い。スペイン人MFでは、アトレティコ・マドリーの躍進に貢献したマリオ・スアレスのエージェントから売り込みがある。
 
 これらを含めてもっとも手が届きやすいのは、トッテナム退団が濃厚になっているサンドロ。ただし、ナポリにとっての優先順位はそれほど高くないのが現状で、動くとすればマスチェラーノ、ゴナロンといった本命の可能性を追求した後になるだろう。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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