メルテンス、身元を隠してホームレスを救っていた! 病床の子どもたちや捨て犬も慈善活動の対象に

2018年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「行動を起こすのに大変な労力はいらない」

ピッチ上ではその優れた技術によって多くの人々に至福の時を提供するだけでなく、慈善活動にも勤しむメルテンス。社会から多くのものを与えてもらったという自覚と感謝の気持ちが、彼を突き動かしている。 (C) Getty Images

 高額の報酬を手にするサッカー選手のなかには、自分たちは恵まれた立場にあると考え、慈善活動に勤しむ者も少なくない。ナポリのドリース・メルテンスも、そのひとりだ。
 
 イタリア紙『コッリエレ・デッラ・セーラ』は現地時間2月28日、メルテンスが人知れず恵まれない人たちを助けていたと報じた。
 
 報道によると、メルテンスは昨年12月、厳しい寒さにさらされるホームレスの人たちを助けようと、友人とともに温かいピザを恵んでいたという。彼がこういった行動に出たのは、一度や二度ではなく、しかもサングラスに帽子で変装し、自分が誰か分からないようにしていたとのことだ。

 他にも、メルテンスは子どもの入院患者にユニホームなどをプレゼントする活動を続け、夫人とは捨て犬の保護にも尽力。コッリエレ・デッラ・セーラ紙は、夫妻の助けがなければ、犬たちを保護する愛護センターが閉鎖していた恐れもあると伝えている。
 
 メルテンスのインスタグラムでは、サッカー活動やパーティーの様子を見ることができるが、こういった慈善活動を示唆する投稿はなかった。だが、今回の報道を受け、メルテンスは自身の活動の一部を収めた動画を公開。「僕は最近、自分にできる限りの助けをしようとしてきた」と明かした。
 
「SNSにこうやって投稿するつもりはなかったけど、一部のメディアが報じ始めたので、自分がやってきたことを動画で示したかった。みんなも同じようにしてくれることを願う。行動を起こすのに大変な労力はいらない。みんなもトライしてくれたら嬉しいな」
 
 元々は公にすることを望んでいなかったメルテンスだが、彼の行動に感化されて慈善活動を始めるファンが増えれば、それもまたサッカー選手が社会で担うことのできる素晴らしい役割のひとつと言えるのではないだろうか。

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