「まだ35歳じゃないか!」南アフリカの英雄の早すぎる引退、惜しむ声が続々と

2018年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

2度のW杯出場、エバートンで異彩を放つ

エバートンでの全盛時代、この編み込みヘアが代名詞だったピーナール(左)。フェライニ(右)らと奏でるチームアタックが強力だった。(C)Getty Images

 南アフリカの英雄がユニホームを脱いだ。
 
 2月28日、かつてエバートンやトッテナム・ホットスパー、アヤックスなどで活躍したMFスティーブン・ピーナールが自身のツイッターを更新。「君たちスペシャルなファンのおかげで、本当に素晴らしいライドになった。ありがとう。誇りに思う」と書き綴り、メッセージ動画のなかで、プロフットボーラーとしての日々にピリオドを打ったことを明かした。

 
 さっそくプレミアリーグがこの元南アフリカ代表を称える名プレー集を公式ツイッターで投稿すれば、アヤックス、ボルシア・ドルトムント、エバートンなど前所属クラブも続々と労いのメッセージをアップ。その圧倒的な技巧を駆使して繰り出すドリブルは、どのクラブのファンからも愛された。ピーナールのツイッターにもファンから感謝の言葉が殺到し、「君は南アフリカの誇りだ!」「たくさんの歓喜をありがとう」「華のある魅せるプレーヤーだった」といった書き込みに加え、「ショックだ」「まだ35歳じゃないか!」「地元に帰っていたのか。もっとトップレベルで観たかった」と、早すぎるリタイアを惜しむ声も多数寄せられた。

 
 母国のアヤックス・ケープタウンでプロデビューしたピーナールは、19歳でアヤックスに移籍して欧州挑戦をスタート。その後ドルトムント、エバートン、トッテナム、ふたたびエバートン、サンダーランドと渡り歩き、昨年夏から地元のビドベスト・ウィッツというクラブに籍を置いていた。しかしながら怪我などもあってほとんど試合出場は果たしておらず、引退を決意したのだ。南アフリカ代表としては61試合に出場して3得点。2002、2010年のワールドカップに出場している。
 
 独特のスタイルで観る者を楽しませた生粋のエンターテナー。またひとり、名手がピッチを去った。
 

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