ペップ、クラブが望むならイエローリボンを外しても…「チームとクラブは私の個人的意見より重要」

2018年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「政治的なメッセージはない」と強調。

処分の対象となることがFAから告げられても、ペップはリーグカップ決勝でイエローリボンを外さなかった。(C)Getty Images

 現地時間2月25日、リーグカップ決勝でアーセナルを下し、イングランドで初タイトルを獲得したマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督の胸には、黄色のリボンがつけられていた。昨年11月にスペインで投獄されたカタルーニャ人政治家への支援を表明するためのリボンだ。

 イングランド・サッカー協会(FA)は先週、同監督が警告を無視してイエローリボンの着用を続けたとし、「政治的なメッセージの表明が規約に反する」という理由でなんらかの処分を科すことを決めたが、それでもグアルディオラ監督は、リーグカップ決勝でリボンを外さなかった。

 FAが処分の対象とすることを決めた後も着用を続けたことで、このスペイン人指揮官はさらなる処分を科される可能性もある。それでも、指揮官は信念を曲げない方針だ。

 
 ただ、最優先すべきがチームやクラブであるのは言うまでもない。英紙『The Guardian』によると、グアルディオラは28日の会見で「もちろんチームやクラブに損害を与えたくない」ことを強調している。

 グアルディオラ監督は、「チームに起きていることやクラブのほうが、私の個人的な意見より重要だ」と、クラブに求められればリボンを外すと述べている。

「そういうことはないと思うが、彼らが求めてきたら私は受け入れる。彼らはボスだからね。私の個人的な意見よりクラブのほうが大事だ」

 だが、グアルディオラ監督は自身の行為について、「政治的なメッセージではない」とも強調した。

「ピンクのリボンをつければ、乳がんに関する活動への支援となる。前立腺がんのバッジをつけるのも同様だ。それとアイデアは一緒だよ。たくさんのリボンがある。スペインやカタルーニャにも独立を望まない人たちはいるが、彼らも人を投獄するのには賛同していないと確信しているんだ」

 マンチェスター・Cは1日のプレミアリーグ28節でふたたびアーセナルと対戦する。ロンドンでのビッグマッチに臨むグアルディオラ監督の胸に、黄色のリボンはあるだろうか。
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