【川崎】友人の顔がプリントされたシャツを掲げ…エドゥアルドのゴールパフォーマンスの意味は?

2018年02月26日 本田健介(サッカーダイジェスト)

鬼木監督のスタメン抜擢に応える会心の一発

Tシャツを掲げ、ゴールパフォーマンスを行なったエドゥアルド。試合後にその意図を話してくれた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ1節]磐田0-3川崎/2月25日/エコパ
 
 公式戦3連敗中だった川崎はリーグ開幕戦で磐田と対戦し、3-0と快勝を収めた。鬼木達監督はこの試合でDFエドゥアルドとFW知念慶をスタメンに抜擢。するとブラジリアンCBは、45分に中村憲剛のクロスに頭で合わせ、チームの3点目を奪った。
 
 豪快なヘディングをネットに付き刺したエドゥアルドは一目散にベンチへ。スタッフから手渡されたシャツを掲げ、テレビカメラに向かってメッセージを送った。シャツには男性の顔がプリントされていたが、このパフォーマンスの意図はなんだったのか。試合後、本人に尋ねた。
 
「ブラジルでオフ(2017年の12月)に友人を亡くしたんです。でも残念ながら僕は直接、見送りをすることができなかった。それでゴールを奪ったら彼への想いを捧げようと決めていました。彼は小さい時からずっと一緒に成長してきた友人でした。でも、突然、亡くなってしまいました。他の仲間とも話して、メッセージを送りたかったんです。今日はゴールを決められて良かったです」



 
 亡き友人へとゴールを捧げたエドゥアルドは、その後も力強いパフォーマンスを披露。中村俊輔、川又堅碁らを擁する磐田の攻撃陣を零封した。試合後には「キャンプから良い準備ができていましたし、しっかり試合に出られるチャンスに備えられたと思います。チームの力になれたのが嬉しいです」と手応えを語った。
 
 CBには昨季のリーグ優勝を支えた谷口彰悟、奈良竜樹という強力なライバルがいる。しかし、磐田戦の出来は鬼木監督への良いアピールになったはずだ。忘れられない一戦を経て、彼は今後どのような活躍を見せてくれるのか。注意深く見守りたい。

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取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 

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