[J１リーグ１節]磐田０-３川崎／２月25日／エコパ
 
　公式戦３連敗中だった川崎はJリーグの開幕戦で磐田と対戦し、３-０で今季初白星を手にした。チームを勝利に導いたのは１ゴール・２アシストの活躍を見せた中村憲剛だ。
 
　中村は24分、後方からのエドゥアルド・ネットのクロスに飛び込み、珍しいヘディングでのゴールを決め、その後は正確なキックで谷口彰悟とエドゥアルドの得点をアシストした。先制点の場面、イメージしたのはあの名FWだったという。
 
「イメージは（元イタリア代表の）インザーギ。スルスルとね。相手は３バックで間は空くという情報はスカウティングであった。本当に誰も俺について来なかったし、チャンスだなと。ネットからも良いボールが来た」
 
　ゴール後にはちゃっかり今季の新パフォーマンス「BKB」（芸人バイク川崎バイクのネタをモチーフにしたパフォーマンス）も披露。カメラに向かって渾身のポーズを決め、自己採点は「100点。いや長いと言われたので80点くらいかな。でも開幕戦で取れてホッとしました」と振り返った。
 

　昨季の王者はここ３戦、なかなか持ち前の攻撃サッカーを見せられなかった。だが、先制点を奪えたこの日は「先に取れればボール回しの質が変わる。相手は取りに来ないといけないし、随所に良いところは出た」と中村が手応えを語ったように完勝を収めた。
 
　次節は３月２日に湘南とホームで対戦するが、「勝ちながら反省点を直していくというリズムが良いと思う」と課題を修正しながら今季初の連勝を目指す。
 
取材・文：本田健介（サッカーダイジェスト編集部）
 
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