審判委員会が今季の判定基準を説明!クラブ側から多くの意見があったのは?

2018年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

PA内でハンドを取る基準について、審判副委員長の上川徹氏は…

今回のブリーフィングには現役のレフリーたちも参加した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグ開幕を翌日に控えた22日、都内で『JFA Media Conference on Refereeing 2018』が行なわれた。

 日本サッカー協会審判委員会の主催で実施されたカンファレンスの目的は、今季のジャッジ基準がどこにあるのかを確認するため。進行役を務めたJFA審判委員会副委員長の上川徹氏は「逞しさやタフさは、フェアさがあって成り立つものだと思っていますし、われわれもそれを求めています。今シーズン(判定の)基準が大きく変わるわけではないけど、安全に配慮したプレーを選手のみなさんには心掛けてして欲しいなと思います」と話し、球際の激しい攻防のなかにもクリーンなプレーを意識してほしいと述べた。

 昨季の判定基準がベースになると明かされた今回の説明会では、ジャッジが難しい事象に対する解説も行なわれた。とりわけ、多くの時間を割いたのがペナルティエリア内のハンドについて。

 上川氏は「ハンドにはどういう事象があって、どういう風にレフリーが判定をしているのか。もう1回そこは選手の皆さんにも説明させていただきました。どうしてもボールが腕に当たれば、ハンドいう声がありますし、チームからも意見が出てきました」と語り、クラブ側から多くの意見があったという。

 故意に触れれば当然ハンドとなるが、流れのなかで当たってしまった場合に取られないことも多くある。その判定基準がどこにあるかを昨季の映像を使いながら説明。不自然な位置に手を置いていないか、DFがボールを避けようとしているか、至近距離で避けたくても避けられなかったのか。その観点に基づいてPKとなる理由を紐解いた。また、ハンドを取った場合にイエローカードを出す基準も明示し、得点機会を阻止したのかどうかが重要になると上川氏は明かした。

 今季のJリーグを円滑に進めていく上で欠かせないだけに、審判団の正確かつ柔軟なジャッジを今年も期待したい。

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