李忠成の鮮烈弾をサウサンプトンが6年ぶりに再特集! 「2万5000人が歓喜!」「彼はレジェンド」

2018年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

記録よりも記憶に残った男・李忠成。

鮮やかな一撃でサウサンプトン・ファンに感動と興奮をもたらした李。6年経った今もファンの記憶に深く刻まれているようだ。 (C) Getty Images

 日本人ストライカーが決めた鮮烈な一撃が時を経て脚光を浴び、再びファンから称賛の声が上がっている。現在、浦和レッズに在籍する元日本代表FWの李忠成が、サウサンプトン時代に決めたゴールを同クラブが公式ツイッターで特集し、大きな反響を呼んでいる。
 
 ツイッターにアップされた動画は、12年1月にサンフレッチェ広島からサウサンプトン(当時2部)に完全移籍していた李が、同年2月18日に行なわれた国内リーグ第32節、本拠地セント・メリーズでのダービー・カウンティ戦で決めた鮮烈なゴールシーンだ。
 
 この試合、後半開始とともにピッチに送り出された李はチームが3-0とリードした75分に魅せる。果敢なドリブルでペナルティーエリア内に進入すると、相手のマークを振り切り、左足で強烈なシュート! まるでミサイルのような弾道の一撃は、ゴール右上に突き刺さり、会場も驚嘆と感動に包まれた。
 
 移籍後初ゴールに興奮した李は、得点の直後、代名詞でもある弓矢を射るゴールパフォーマンスを披露し、チームメイトやファンから拍手喝采を浴びた。
 
 この試合を伝えた英紙『Telegraph』の当時のマッチレポートは、「サウサンプトンが新たに契約を結んだ日本人FW、タダナリ・リが最高のゴールを決めた」と銘打たれ、次のように書き綴られている。
 
「リは後半からピッチに立ち、日本のファンの為にゴールを捧げた。試合終了のホイッスルが鳴り、彼が更衣室に戻る頃には日本からの祝福のメッセージで彼の電話はパンクしていることだろう。この日、スタジアムに詰めかけた2万5000人が彼にスタンディングオベーションを送り、歓喜した。それくらい彼のゴールは優れていた」
 
 その後、李はFC東京への半年間の期限付き移籍を挟み、14年1月までサウサンプトンに在籍。結果、7試合1得点とイングランドでのキャリアは不完全燃焼に終わったが、サウサンプトンは2012年のクラブ年間最優秀ゴール賞にも選出した鮮烈弾を6年ぶりにツイッターで特集したのだ。
 
 李がそのゴールを決めた2月12日に「フラッシュバック:李忠成の豪快弾」として更新されたツイートには、当時を知るファンからのコメントも寄せられている。
 
「もう6年になるのか! 最高の日だったな」
「彼はレジェンドだ」
「今でもお気に入りのゴールの一つで、弓矢パフォ―マンスも最高」
 
 サウサンプトンでは、目に見える数字を残せなかった李。だがしかし、ファンにとっては記録よりも記憶に残る男として、今もその超絶ゴールは深く印象に残っているようだ。
 

次ページ【動画】伝説となった“弓矢弾”! 李忠成が決めたサウサンプトン移籍後初ゴール

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