「我々への称賛には腹が立つ」「フットボールとは騙すもの」サッカー界の注目コメント集

2018年02月19日 遠藤孝輔

ドイツの水が合うのか絶好調のバチュアイ。

ドイツに渡ったバチュアイはユーモアを交えて移籍の理由を明かした。ここまでは、オーバメヤンの代役以上の働きを披露している(C)Getty Images

≪注目のコメント①≫
「バットマンの仕事が空いたって聞いてね」
発言者:ミチ・バチュアイ(ドルトムント/ベルギー代表)
 
 ユーモラスに移籍の理由を明かしたのが、ピエール=エメリク・オーバメヤンの後釜と期待されるドルトムントの新戦力だ。なぜ、アメリカンコミックのヒーローを出したのか。それは前任者がバットマンに扮したゴールパフォーマンスを披露したことがあるからで、自身も大好きなキャラクターだから。肝心のピッチではデビューから公式戦3試合で5発と好スタートを切る。
 
≪注目のコメント②≫
「我々への称賛には腹が立つ」
発言者:ジェンナーロ・ガットゥーゾ(ミラン監督)
 
 年明けから5勝1分けと好調で、7位に浮上したミラン。ただ、チームを率いる闘将はまだまだ納得していない。2月4日のウディネーゼ戦後、チャンピオンズ・リーグ出場圏まで勝点10(現在は勝点7差)という事実を振られ、「もっとやれる」という思いから、この独特な回答に至ったようだ。これぞ勝って兜の緒を締めよ。どこまで巻き返せるか注目だ。
 
≪注目のコメント③≫
「フットボールとは相手を騙すもの」
発言者:マウリシオ・ポチェティーノ(トッテナム監督)
 
 プレミアリーグ第26節のリバプール戦でシミュレーションによる警告を受けたデル・アリへの風当たりが強まる中、トッテナムの指揮官が物申した。教え子の過ちを認めつつ、「戦術にしても相手の虚をつくものだ。そもそも20~30年前は、審判を欺いた選手を誰もが褒めた」と熱弁。試合で起きた出来事の細部にフォーカスしがちなメディアの論調に釘を刺した。
 
≪注目のコメント④≫
「100%じゃない、2000%だ」
発言者:ナセル・アル・ケライフィ(パリ・サンジェルマン会長)
 
 過熱するレアル・マドリー移籍報道に業を煮やしたのだろう。パリ・サンジェルマンのボスが「スペインの方では取るに足らないゲームを始めたいようだが、付き合うつもりはない」とピシャリ。ネイマール残留の可能性を大袈裟に表現した。数多のスターを引き抜いてきた白い巨人も、さすがに今回は分が悪そうだ。
 
文:遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2018.3.1号より加筆・修正
 
 
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