【FC東京】「副キャプテンを任せていいか」。そのひと言に太田宏介は──

2018年02月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「長谷川監督を良い形で胴上げしたい」

2月15日に行なわれたキックオフカンファレンスに参加した太田。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 フィテッセからFC東京に復帰した昨季は左足のクロスを主武器にJ1で堂々の10アシスト。左サイドバックでここまでの数字を残すのは並大抵のことではないが、どういうわけか、そこまでクローズアップされなかった。「もっと10アシストは評価されてもいいのではないか?」と本人に訊いてみると、すかさず「やはりチームの成績とリンクするのでしょう」という答が返ってきた。
 
 昨季のFC東京は大型補強を敢行しながらまさかの13位。ほぼネガティブな印象しか残さなかった。チームの大不振により個の活躍がかき消されてしまった、そういうニュアンスのことを太田は言いたかったのだろう。
 
 だから、副キャプテンに指名された今季はタイトルにかける意気込みが半端ない。
 
「(副キャプテンに指名されて)素直に嬉しかったし、キャプテンであるチャン・ヒョンス選手をサポートしながら、タイトル獲得に導けるように頑張りたい。浦和との開幕戦に勝って、ファン・サポーターの皆さんに喜んでもらいたい。昨季に悔しい思いをした分、今季にかける思いは強いので。まずは浦和に勝って良いシーズンにしたいです」
 
 やはり、長谷川健太監督から直々に「副キャプテンを任せていいか」と言われたことが大きい。
 
「健太さんは、これまで東京に足りなかった、ピリピリとした雰囲気を作ってくれる。まだチームが始動して1か月ちょっとですけど、そのマネジメント力は改めて凄いなと。健太さんに副キャプテンを任されて嬉しかったし、監督のために頑張ろうと強く思いました。
 
もっともっと攻撃的にプレーしたいし、健太さんのサッカーで自分は活きるはず。今年にかける思いは強いので、長谷川監督を良い形で胴上げしたい。年齢的にもそろそろタイトルが欲しいし、頑張ります。副キャプテンですけど、キャプテンのつもりで普段の練習からチームを引っ張っていく存在になりたい」
 
 昨季の惨敗から立ち直れるか。副キャプテン・太田の覚悟を見届けたい。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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