【湘南】新設された「ヤングキャプテン」とは? 曺監督が明かした意図と期待

2018年02月16日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

若いチーム若手のリーダーは非常に重要となる。

 今季J2からJ1に昇格した湘南は、キャプテン高山薫、副キャプテン3人(大野和成、菊地俊介、梅崎司)に加え、「ヤングキャプテン」という新たな役職を設けている。若手選手の意見集約、チームへの伝達などを務めるこの役割を担うのが19歳の杉岡大暉だが、果たして曺貴裁監督は、なぜこの新職を作り、それを杉岡に託したのか。2月15日に開催されたキックオフカンファレンスで、その意図を語った。
 
「キャプテンと副キャプテン3人を決めたけど、このチームは若い奴が多いので、その隙間を埋めたいと思った。若い奴の意見を上の奴が分かるし、逆に若い奴に伝える時にも大暉に言えば、みんなに広がっていく」

 今年の湘南は平均年齢が25.25歳と低いチームだ(U-23チームを所持するC大阪、G大阪、FC東京を除けば、柏、横浜に次いで3番目)。そのため、若手のリーダーは非常に重要となるのだ。
 
 ただ曺監督が杉岡に任せた理由は、単にヤングタレントを取りまとめる存在が欲しかっただけではない。
「大暉は東京五輪を目指す年代で、(齊藤)未月とかと一緒に世界に出ていく。自分でリーダーシップをとってやらなきゃいけない。上の年代についていくだけではダメだという意識を持ってもらいたい」
 
 現在U-21代表にも名を連ねる杉岡に懸ける期待は大きい。曺監督は続けて言う。
「今19歳でレギュラーになっている選手はヨーロッパにたくさんいる。それも莫大な移籍金と莫大な期待を受けて。そういう選手と戦えるようになってもらいたいし、左利きのCB、SBは日本ではやっぱり貴重な存在だし、4バックの左SBで180㌢以上ある選手はほとんどいない。自分のストロングポイントを伸ばしていってもらいたいし、あいつには小さな枠に留まらないで、そういうところに目を向けて、自分が日本を引っ張っていく気持ちを持ってほしい」
 
「ヤングキャプテン」効果で躍進なるか。湘南の戦いぶりと、杉岡の進化から目が離せない。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWeb)
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