確かな存在感を見せた千葉の10番! MIP受賞の町田也真人が掴んだ好感触

2018年02月05日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「前半にいいシーンが多かったのでゴールを取りたかった」(町田)

10番を背負って2年目のシーズンを迎える町田。今季はチームをJ1昇格に導けるか。写真:田中研治

[ちばぎんカップ]千葉 1-4 柏/2月4日/フクアリ

 10年ぶりのJ1昇格を目指す千葉の10番は試合内容に満足感を示した一方で、自身が無得点で終えた結果に悔しさを覗かせた。
 
 千葉は3日の"ちばぎんカップ"で柏に1-4で大敗を喫したが、手応え十分の試合内容を見せた。特に前半は破竹の7連勝を飾った昨季の最終盤同様に、高い位置からのプレスが効果的に機能。中央とサイドを使い分けた攻撃も昨年以上に迫力を感じさせた。
 
 とりわけ、町田は攻撃の核として存在感を発揮。敗戦したチームで最も目立った選手に贈られるMIPを受賞したように、10番は右サイドハーフの位置で「ゴール前に多く入ることを意識しているのですが、左サイドを崩せるのでセンタリングの時にいかに中に入るかというのと、茶島君といかに連係を取って中に入るかが大切。ビルドアップの時に出たり入ったりして、うまくホアキンにあてられたらいいなと思う」というイメージをベースに、今季広島から加わった茶島雄介と息の合った崩しを披露した。
 
 ただ、好機をものに出来なかった部分は反省点だ。10分、町田はラリベイの素早いリスタートから右サイドバック・山本真希が入れたクロスにボレーで合わせるも、上手くミートさせられない場面があった。それ以外にもシュートチャンスがあったが、ネットを揺らすことが出来ずに試合終了。

「試合なので点を取りたかったし、勝ちたかった。ただ、あのシーンで決めていれば(結果を含めて)いろんなことが変わったのかなと思う。前半にいいシーンが多かったので、あそこでゴールを取りたかったなと思う」と本人も話すように、決めるべきところで決めることが10番を背負う者には求められる。
 
 エスナイデル体制は2年目を迎え、「今年は去年と違ってこれでいいのかなというような探りながらやっている感じがない」と町田は今のチーム状況に好感触を得ている。あとはいかにゴールを決めて勝利に導けるか。この試合で得た教訓を胸に10番はさらなる進化を果たす。

【第23回ちばぎんカップ 千葉 1-4 柏 PHOTO】伝統の千葉ダービーは4得点を挙げた柏の貫禄勝ち!

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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