【川崎】大久保嘉人が1G1Aも… 精度不足、ミス絡みの失点に鬼木監督は厳しい評価

2018年01月29日 江藤高志

「単純なミスがあまりにも多くて…」

千葉戦でアシスト、琉球戦ではゴールを決めた大久保。トレーニングマッチながら結果を残した。写真:江藤高志

 川崎フロンターレの沖縄2次キャンプでの初戦は、ジェフ千葉とFC琉球の2チームを相手にした変則の練習試合となった。試合形式は、千葉を相手に45分を2本。FC琉球を相手に45分を1本だった。
 
 若手を中心に編成された1本目は、赤崎秀平が1トップに入り脇坂泰斗がトップ下に入る形。千葉お得意のハイプレス、ハイラインに対し、川崎はオフサイドを取られ続けて苦戦した。ただ、相手のハイプレスをかいくぐりつつ前にパスを出すということはできており、また左サイドの長谷川竜也がいい形で最終ラインを突破し続けていた。とはいえ千葉の最終ラインもしっかりと中を締めておりゴールは決まらず。
 
 中央で合わせられなかったという点について森谷賢太郎に話を聞くと、「前半はノボリが前に出たり、タツヤがえぐったりしていて」良かったとしつつも、「あそこから点を取るためには中と外の出し手が合わせないといけない。それが課題です」と述べていた。
 
 この1本目については、クリーンに打たれたシュート数自体は千葉の方が多かったが、ともにゴール前では拮抗しており0−0で終わる。
 
 2本目に入ると舞行龍ジェームズやタビナス・ジェファーソン、田中碧といった選手が交代出場して千葉攻略を試みるが思うように得点は奪えず。
 
 この2本目の31分頃に予定されていた交代ということで、小林悠や中村憲剛、大久保嘉人といった選手が投入されペースが変わる。「フレッシュですからね」と鬼木達監督は話すが、さすがに前に出ていく運動量や切り替え時の攻撃の迫力は見応えがあった。
 
 この2本目の38分に大久保のアシストで守田英正がゴール。1−0とすると、そのままスコアは動かず。千葉との2本目は1−0の結果に。
 
 相手が代わりFC琉球との3本目も、基本的に2本目に途中出場したメンバーが中心となる。開始3分にミス絡みで先制点を奪われると、そのまま無得点で試合は経過。0-1で終了かと思われた試合終了間際の45+3分に大久保が同点ゴールをねじ込み1-1に。結局琉球との45分は1-1の結果に終わっている。

 
 千葉との45分×2本が1−0。FC琉球との45分×1本が1-1という結果を受けて鬼木達監督は「疲れているなかで、自分たちが今持っている力を出そうという姿勢はありましたが、単純なミスがあまりにも多くて、そこを直さないといけないかなと思います」と厳しめの総括を口にしていた。
 
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
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