敵将をヒステリックにさせたU-18選抜の凄まじい攻撃力

2018年01月26日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

上月があわやハットトリックの大活躍。

チームを勢いに乗せる2発を叩き込んだのがこの上月だ。「磨いてきた」という思い切りのいいシュートを披露した。写真:ナイキ

 現地時間1月25日、高円宮杯U-18プレミアリーグの参加チームから選出された『NIKE NEXT HEROプロジェクト』の選抜チームが、遠征先のミラノでセリエD(4部)に所属するヴァレジーナ・カルチョのプリマベーラ(U-19)と練習試合を行なった。
 
 ヴァレジーナのプリマベーラは、イタリアの全土にあるインテルの下部組織のひとつで、直系のプリマベーラと比べると1ランク低いレベルにある。
 
 システムは前日のASヴィズ・ノーバ戦と同じ4-1-4-1を採用。GKは梅田透吾(清水エスパルスユース)、DFラインは右から、岡庭愁人(FC東京U-18)、吉田伸弘(阪南大高)、吉村仁志(大津)、三原貫汰(米子北)、アンカーに谷川勇磨(ヴィッセル神戸U-18)、2列目は右から上月翔聖(神戸弘陵学園)、中村成龍(阪南大高)、財前淳(京都サンガF.C. U-18)、滝裕太(清水エスパルスユース)、1トップに平墳迅(清水エスパルスユース)という布陣となった。
 
 11-1で大勝したヴィズ・ノーバと比べれば、技術的にもフィジカル的にもレベルが高い相手だったものの、ボールは終始日本が支配。開始8分に上月が右サイドからカットインして、左足で先制点を挙げると、26分にも岡庭のパスを受けた上月が豪快なシュートを叩き込み、リードを広げる。
 
「シュートが課題だったので、(部活を)引退してから必死に練習をした」という上月は、その後も惜しいシュートを何本も放ち、特大の存在感を放った。
 
 前半終了間際に滝の正確なCKから吉村が得意のヘッドを突き刺し、リードを3点に広げて折り返すと、ハーフタイムに7人を入れ替え。GKに宮崎浩太朗(大宮アルディージャユース)、吉村に代わってCBに中島大雅(ガンバ大阪ユース)、右SBに佐野海舟(米子北)が入り、岡庭が左SB、左サイドハーフにシマブク・カズヨシ(浦和レッズユース)、中村成に代わってトップ下に中村駿太(青森山田)、右サイドハーフに水野雄太(大津)、そしてCFには森海渡(柏レイソルU-18)を起用した。

次ページ後半は途中出場の2年生コンビが躍動。

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