「いまの若い選手は気持ちの強さが足りない」長友佑都が日本の逸材たちに送ったメッセージ

2018年01月26日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

あのクラブのレジェンドが登場。

トレーニング終了後に選手たちの前に登場した長友。気さくにサインや記念撮影に応じた。写真:インテル提供

 現地時間1月25日、高円宮杯U-18プレミアリーグの参加チームから選出された『NIKE NEXT HEROプロジェクト』の選抜チームが、遠征先のミラノ郊外にあるインテルのトレーニング施設「蘇寧スポーツセンター」を訪問した。
 
 まず選手たちを喜ばせたのは、クラブのレジェンドであるハビエル・サネッティ副会長の登場だ。「インテルは歴史のあるクラブで世界中にファンがいます。皆さんに会えてうれしい」と挨拶した後、遠征中にインテルの下部組織のコーチから指導を受けた選手たち一人ひとりに、インテル・アカデミーの修了証書を手渡し、記念撮影を行なった。
 
 2009-10シーズンに3冠(チャンピオンズ・リーグ、スクデット、コッパ・イタリア)を達成した時代のインテルが好きだったという吉田伸弘(阪南大高)は、「うれしかったです」と笑顔を見せた。
 
 続いてトップチームの練習を見学。「(ミラン・シュクリニアルは)大きいのに足下が上手い」、「(イバン・)ペリシッチは練習から本気でやっている」などの声が上がった。
 
 その後はトレーニングを終えたインテルのプレーヤーたちがサインや写真撮影に応じ(やはり一番人気はエースのマウロ・イカルディだった)、選抜チームの選手たちも興奮しきりだった。
 
 そして最後にお待ちかねの長友佑都が選手たちの前に現われ、若き逸材たちにメッセージを送った。
 
「僕は大学2年までベンチにも入れず、スタンドで太鼓を叩いていた。高校から選抜チームに選ばれているみんなのほうが才能があり、技術も高いと思う。ただ、いまの若い選手を見て感じるのは、気持ちの強さやサッカーに対する信念みたいなのが、少し足りないのかなと。上手いんだけど、たとえばワールドカップが懸かった重要な一戦で、それが発揮できているかどうか」
 
「インテルに来て7年が経つけど、才能があっても力を出せず去っていく選手をたくさん見てきた。やはりメンタルの部分が大事だと思う」
 
「ただ、能力がなくても努力次第で世界とも戦えるので、いくらでも夢は広がると思う。僕自身もまだ夢は掴めてないので、偉そうなことは言えないけど……。みんなにも世界を目指して頑張ってほしい」

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