「人が来るのか…」不安も3万大観衆!! 選手権初Vの前橋育英が凱旋パレード!

2018年01月22日 安藤隆人

パレード後は式典と優勝報告会に参加し、喜びを分かち合った。

山田監督を先頭に優勝メンバーが登場。大観衆の声援を受けながら、1キロの道のりを練り歩いた。写真:安藤隆人

 高校サッカー選手権の閉幕からはや2週間。2年生ストライカー・榎本樹の劇的なアディショナルタイム弾で前橋育英が流経大柏とのファイナルを制し、群馬県勢初の優勝を飾ったのは記憶に新しい。
 
 彼らの地元・前橋では偉業を讃えるべく、決勝戦から13日後の1月21日に市内で優勝記念パレードが行なわれた。
 
 今回のパレードは群馬市内の商店街の入り口を出発し、前橋テルサホテルまでの1キロを練り歩くコース。沿道には約3万人の市民やファンが詰めかけ、多くの歓声がゴール地点まで飛び交った。
 
 パレードの先頭はオープンカーに乗った山田耕介監督、続くもう一台に主将の田部井涼(3年)が乗車。その後ろにダンス部と吹奏楽部が続き、最後尾に所属チームのキャンプに参加をしているDF松田陸(3年/G大阪に加入)、渡邉泰基(3年/新潟に加入)のふたりを除いた選手権登録メンバーが行進した。
 
 吹奏楽部の演奏に合わせて練り歩いたタイガー軍団は多くの市民から歓声を浴び、握手を求められながら、パレードを終えると、前橋テルサホテル内のホールで行なわれた前橋市市民栄誉賞顕彰式に参加。山田監督とメンバー全員が壇上に上がり、会場を埋め尽くした関係者、市民、ファンの前で賞状と記念品を受け取った。
 
 式典後にはトークショーも行なわれ、山田監督は「パレードに関しては、不安がいっぱいありました。果たして人が来て下さるのだろうかと。でも、たくさんの人が来て下さり、本当にありがとうございます」と挨拶をした。

 さらに「前橋育英高校サッカー部は今年度に負けず、来年度の優勝を目指して頑張っていきます。常に僕らは支えてくれた人、応援してくれる様々な人、試合に出られないチームメイト、仲間など、いろんな人の想いを込めてピッチ上で戦わないといけません。僕は選手たちに『大変なときはベンチではなく、スタンドを観ろ。スタンドにはみんなを支えてくれたいろんな人が見ているぞ』と言って戦ってきました。それを選手たちは力に変えてくれました。今回は優勝パレード、市民栄誉賞まで与えていただき、誠にありがとうございます。これをパワーに変え、また頑張って行きたいと思います」と来年度の意欲と感謝の意を述べた。

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