「やっぱりヒデさんは僕にとっての…」名手、松井大輔が選ぶ最強ベストイレブン!

2018年01月17日 川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

「1対1で対峙したとき、すごい楽しかった」

左上から時計回りで、中村俊輔、中田英寿、松田直樹、そしてパク・チソン。いずれも松井がともにプレーし、間近でそのすごさを感じ取ったレジェンドたちだ。(C)SOCCER DIGEST

 およそ1か月に渡ってお届けしてきた、元日本代表MF松井大輔のインタビュー連載。自身のサッカー哲学や新天地ポーランドでの日々を語ってもらいつつ、ハリルジャパンへの提言、鹿児島実高時代のレアエピソード、ポーランド代表攻略法などさまざまなメッセージを届けてくれた。

 
 最終回となる今回、"目利きのひと"松井に依頼したのが「最強ベストイレブン」の選定だ。
 
 対象となるのは、これまで国内外のクラブや日本代表でともにプレーした選手たち。日常的にトレーニングで接した、間近でそのすごさを目撃したホンモノに限定してみた。この回答が、また松井らしい愉快痛快なものに。現在の欧州サッカーシーンをリードするビッグタレントから、京都サンガ時代に同じ釜の飯を食ったアジア歴代最強MF、「え? 誰?」と突っ込みたくなる渋いセレクト、そして新旧日本代表のレジェンドたちまで──。
 
 稀代の名アタッカーが選び抜いた、ファンタジー溢れる11人だ。
 
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 けっこう難しいですね、これ(笑)。ちょっと思い出しながらやってみましょうか。フォーメーションは、4-2-3-1でいきます。
 
 まずは、キーパー。これはペレ(ヨアン・プレ)でしょう。ル・マン時代に一緒だった選手で、いまはどこにいるのかなぁ(編集部・注/マルセイユ所属)。190センチ台の後半くらいあって、ものすごく能力が高かったから、『絶対にフランス代表になるぞ』って言うてたんですけど、最終的にパリ・サンジェルマンにおるときに第3GKくらいになりましたからね。すごい身体能力でしたよ。
 
 右サイドバックは駒野(友一)。同世代ですし、いまでもいぶし銀のプレーが光ってますよ。左はね、ユウト(長友佑都)にしときましょうか。1対1は強かったし、身体も強いし、キャラ的にも気持ち悪いし(笑)。あと、私服もダサい(笑)。イタリアに行ったときですよ。『おいしいパスタ食べたいんやけど?』って訊いたのに、肉料理の店紹介してくれましたからね。まったくひとの話を聞いてへん。
 
 センターバックのひとり目は、マルコ・バシャ。知ってます? 彼もル・マン時代の仲間で、いまはリールやったかな。とにかくデカくて速かったですね。もうひとりは松田直樹さん! 1対1で対峙したとき、すごい楽しかったというか、抜きがいがあるというか、やってて不思議な感覚やったのを覚えてます。僕は19歳か20歳くらいで、ものすごい壁を感じた。Jリーグにも代表クラスのディフェンダーはいっぱいおったけど、頭もホンマに良かったし、松田さんが一番ですね。


 

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