「必ずFC東京に戻り長友さんのように」逸材・岡庭愁人が描く未来図

2018年01月21日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

主将としてプレミアリーグ優勝に導く。

『NIKE NEXT HEROプロジェクト』のメンバーに選出された岡庭。イタリア遠征への抱負などを語った。写真:ナイキ

 1月22日から28日にかけて『NIKE NEXT HEROプロジェクト』のイタリア遠征が実施される。
 
 遠征メンバー18名は、高円宮杯U-18プレミアリーグに参加したチームから選出。実際に対戦した相手の監督もしくはコーチが、試合ごと印象に残ったプレーヤーへ投票し、その結果をもとに選手を選考した。いわば、プレミアリーグにおける優秀選手の選抜チームだ。同遠征ではインテルの施設でトレーニングを行なうほか、インテル・アカデミーとの試合も予定されている。
 
 今回の遠征メンバーのひとりが、右SBの岡庭愁人だ。プレミアリーグを制したFC東京U-18でキャプテンを務め、明治大学への進学が決まっている逸材が、イタリア遠征に向けての抱負や、17年のプレミアリーグ、そして将来の夢について語ってくれた。
 
――「NIKE NEXT HEROプロジェクト」のイタリア遠征メンバーに選ばれた感想は?
 
「光栄です。J3(の試合に出るため、プレミアリーグを欠場すること)があったなかで選んでもらい、チームメイトやスタッフ、ポイントを入れていただいた対戦チームの監督やコーチに感謝しています」
 
――対戦相手の監督やコーチから評価されたことには、価値があるのでは?
 

「試合が終わった後に『いい選手だな』と直接言われることはないので、それが形として表われたのは嬉しいですし、自信に繋がります」
 
――ポイントは気にしていた?
 
「最初は、そういったポイント制度があることを知らなくて……。教えてもらってからは気になってはいたんですが、怪我をしてしまいました。(それ以降は)ポイントが増えることはなかったですが、何とか選ばれたらいいなと」
 
――どのあたりが評価されたと感じている?
 
「自分の特長である運動量や1対1の強さ、オーバーラップからのクロスなどを評価してもらえたのかな、と思っています」
 
――(チャンピオンとなった)プレミアリーグを振り返ってください。
 
「(FC東京U-23のメンバーとして)J3に出場する選手もいて難しい状況でしたが、内容も結果も最高な形になりました。チームとしても自分自身も成長でき、充実感があります」
 
――J3で選手が抜けるなかで優勝しました。キャプテンとして誇らしかったのでは?
 
「トップチームに招集される選手もいて、昨シーズンよりも選手の出入りが激しかったと思います。その代役となる選手がいかに同じモチベーションで試合に臨めるようにするかが、難しかったですね。試合を積み重ねていくうちに、選手一人ひとりが成長したことが優勝に繋がったと思います。キャプテンとして大きな達成感がありました」
 
――(ヴィッセル神戸U-18との)高円宮杯チャンピオンシップは、故障からの復帰戦で決勝点をアシストし、ドラマティックな終わり方だった。
 

「(0-2から逆転し)こんなシチュエーションがあるのか、というぐらいの試合でした。怪我でチームを離れていた分、最後に最高の形で終われて良かったです」

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