ファン・ハール就任ならエブラは残留か。ニューカッスルはサントンに1000万ユーロの値札

2014年05月19日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

降格フルアムのミトログルにはナポリ、インテルが興味。

ユナイテッドの監督就任が濃厚なファン・ハールは、エブラのリーダーシップを買っているようだ。 (C) Getty Images

【マンチェスター・ユナイテッド】ファン・ハールはエブラ残留を希望
 
 新監督招聘に伴って大きな変化が予想されるマンチェスター・ユナイテッド。監督人事によってクラブの補強戦略、そして何人かの選手の去就が少なからず左右されることになりそうだ。そのひとりが、この6月に契約満了を迎えるパトリス・エブラ。
 
 その動向にはユベントスをはじめヨーロッパの複数のクラブが注目している。しかし監督就任が確実視されているルイス・ファン・ハールは、副キャプテンでチームリーダーのひとりであるエブラを、チームに欠かせない柱のひとりと考えており、もしファン・ハールが予定通り契約書にサインすれば、エブラ残留の可能性はきわめて高くなりそうだ。
 
【ニューカッスル】サントンの値札は1000万ユーロ
 
 インテルからニューカッスルに移籍して3年目のシーズンを終えたダビデ・サントン。今シーズンは27試合に出場してコンスタントなパフォーマンスを見せた。左右両サイドでプレーできる柔軟性もあって、ローマが獲得に強い興味を示しているが、ニューカッスルはよほど好条件のオファーでなければ手放したくないと考えている模様。それは1000万ユーロ(約14億円)という割高な値札にはっきりと表われている。とはいえメルカート(移籍マーケット)はまだ始まったばかり。今夏の進展が注目される。
 
【フルアム】ミトログルにナポリ、インテルが興味
 
 実質2部のチャンピオンシップへの降格が決まったことで、フルアムは主力を手放さざるを得ない立場に置かれている。今冬オリンピアコスから獲得したギリシャ代表CFコンスタンティノス・ミトログルもそのひとりだ。
 
 興味を示しているクラブには、ナポリ、インテルというイタリア勢も含まれ、ナポリは現時点では候補のひとりとして検討中、インテルもメインターゲット獲得に失敗した場合のセカンドオプションという位置づけに留まっている。争奪戦が本格化するのはワールドカップ以降になりそうな雲行きだ。

文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事