名将揃いのアルゼンチン人監督で次に注目すべきは、シメオネの系譜を継ぐ“ミック・ジャガー”!?

2018年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

奇抜なヘアスタイルが話題となった男。

熱くチームを鼓舞するコウデ。そのパフォーマンスはチームのみならず、スタンドも奮い立たせる。 (C) Getty Images

 近年、サッカー界では多くのアルゼンチン人監督の名前を耳にするようになった。ディエゴ・シメオネ(A・マドリー)やマウリシオ・ポチェティーノ(トッテナム)、エドゥアルド・ベリッソ(前セビージャ)、ホルヘ・サンパオリ(元セビージャ、現アルゼンチン代表)など、名前を挙げれば枚挙に暇がない。
 
 彼らはいずれも国内あるいは南米で研鑽を積み、そこで得た知識と経験をもとにしたチーム作りを進め、欧州サッカーの舞台で辣腕を振るっている。
 
 ある種の"風潮"とも言うべきアルゼンチン人監督のワールドワイドな活躍は今後も続いていくだろう。というのも、国内ではボカ・ジュニオルスを率いるギジェルモ・バロスケロットやリーベルのマルセロ・ガジャルド、さらにインデペンディエンテをコパ・スダメリカーナ優勝に導いたアリエル・ホランなど、有能な監督たちはいまも増え続けているからだ。
 
 そのなかで注目したい一人が、この1月に名門ラシン・クラブの新指揮官に就任したヘルマン・コウデである。
 
 現在43歳のコウデは、現役時代にリーベルの右サイドハーフとしてチームの中核を担い、2002-03シーズンにはスペインのセルタでプレーした経験を持つほどの実力者だった。また、金髪に染め上げる奇抜なヘアスタイルも話題となり、『アルゼンチン・サッカー界のミック・ジャガー』とも呼ばれた。
 
 そんな男が、監督として注目を浴びたのは、自身のキャリアをスタートさせたロサリオ・セントラルでの2014-15シーズンだった。
 

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