「レベルは高かった…」甲府加入の小塚和季が独2部の練習参加で痛感した彼我の違い

2018年01月15日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

5日間の練習参加。

甲府に加入した小塚(中央)。同じく新加入の金園(左)と荒木(右)。(C)SOCCER DIGEST

「ヴァンフォーレ甲府の得点のすべてに絡むようなパスを出したい」
 
 1月14日、ヴァンフォーレ甲府の新体制発表会見で新戦力の小塚和季はこう言い放った。
 
 新潟から加入した小塚は昨季、レンタル移籍で所属した山口で39試合に出場し、8ゴール・6アシストを記録。本人も「苦しいシーズンだった」と言うチームは20位に沈んだが、そのなかでもオフェンス面でハイパフォーマンスを披露した。
 
 そんな特大のポテンシャルを持つ23歳は12月、宇佐美貴史が在籍するドイツのデュッセルドルフに練習参加。その時のことを振り返ってもらった。
 
「12月1日から12日まで行って、ドイツで5日間の練習をした。プレースピードや体格の違いはあり、レベルは高かった。でも、自分のなかで通用する部分もあったし、海外でやるのはすごく良いなと思った。もちろん、通用しない部分も多く、ドイツでやれるチャンスはなかった」
 
 練習とはいえ、海外の選手とプレーするのは貴重だ。その経験を甲府にも活かしたいと言う。
 
「日本では甲府が呼んでくれた。甲府は去年まで5バックでカウンターのイメージがあったが、今年は甲府がボールを長く保持して攻撃するスタイルになると思う。そこに魅力を感じた。だから、(ドイツの経験を)甲府の練習から出していって、チームのレベルアップにつなげたい」
 
 期待大の若武者は、ポゼッションを標榜する吉田達磨監督のもとで「成長できると思う」と、飛躍へのイメージは描けている。主戦場はトップ下かボランチ。「決定的なチャンスを作る」と意気込む小塚のプレーに注目したい。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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