【浦和】2年連続のラブコールが実った理由。岩波拓也の移籍に影響を与えたふたりの人物

2018年01月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

アドバイスを受けたのは…。

新シーズンへの決意を語った岩波。まずは浦和でレギュラーを掴めるか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

「2年間ラブコールを送ってきました。(最終ラインから)縦につけられる選手は稀。代表を目指してもらいたい」
 
 1月11日に行なわれた浦和の新加入選手記者会見で山道守彦強化本部長が能力を称えたのは、神戸から加入したCBの岩波拓也だ。
 
「CBには良い選手ばかりがいて争いは激しいと思いますが、逆にそういう争いをしたくてレッズを選びました。試合に出て当たり前のチームではない。1試合1試合が勝負です。ただ、ここで安定して試合に出られるようになれば、次のステージが見えてくると思います」
 
 本人も力強く新天地での決意を語る。もっとも、生まれ育った神戸を離れるには相当な葛藤があったようだ。その決断に影響を与えたのが、ふたりの人物だという。まずひとり目が昨夏まで神戸を率いたネルシーニョ監督だ。
 
「(浦和からオファーを受けた)去年はネルシーニョがもう1年、神戸で指揮を執ると聞いたので神戸に残りました。ネルシーニョの下でやれば成長できると分かっていたので、レッズという選択肢もありましたが残留を決めました」
 
 ただネルシーニョ監督は昨年8月に契約解除となってチームを去った。またもうひとり、浦和のアカデミー出身で神戸の先輩である高橋峻希からもアドバイスを受けたという。
 
「峻希くんには、1、2年前からもうひとつ上のステージに挑戦するためにレッズに行けと後押しされていました。峻希くんはレッズのレベルを知ったうえで、僕のことを思ってアドバイスをしてくれたんだと思います」
 
 ひとつ上のステージ――、そこには日本代表入りも含まれているようだ。
 
「(リオ)オリンピックまで代表でプレーしてきて、その喜びは理解しているつもりです。ロシア行きにも可能性がある限り挑戦したいです」
 
 新天地を求めた岩波は、果たして思い描くようなステップアップを実現できるのか。そのためにも、まずは激しいレギュラー争いを勝ち抜かなければならない。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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