【鹿島】「“あの2枚”を倒して……」新CB犬飼智也の漲る自信とワクワク感

2018年01月11日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

新天地・鹿島は「間違いなく自分がレベルアップできる環境」。

清水から完全移籍で加入した犬飼。新体制会見で庄野社長からは「身体能力とヘディングの高さが特徴で、正統派のCB」と紹介された。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト編集部)

 楽しみでしょうがない――犬飼智也の表情からは、隠し切れないワクワク感が十二分に伝わってきた。
 
 清水から鹿島に完全移籍で加入した24歳のCB。新体制会見の席上では、「伝統あるこのクラブに来れて、今は幸せに感じています。このクラブと一緒にタイトルを目指して、日々努力していきたいです」と挨拶した。
 
 オファーが届いた時には、「鹿島から評価されて、すごく嬉しかった」。4バックを敷く鹿島の最終ラインには、昌子源、植田直通という日本代表のCBが君臨する。「日本で一番、試合に出るのが大変なチームだと思う」が、犬飼はチャレンジを選んだ。
 
「CBには日本代表の2枚がいる。まずはそこに勝負をしなければいけない。その覚悟は持たなければいけなかった」
 
 手強いライバルとの競争に打ち勝たなければならない。ともすれば、試合に出られず苦しい時期を過ごすかもしれないが、そんなリスクを恐れるよりも、シンプルに「楽しそうだな、と。間違いなく自分がレベルアップできる環境だと思った」という。
 
「選手である以上、試合に出るために、ここに来ているので。あの2枚を倒して、自分が試合に出る。そういう強い想いはあります」
 
 加入したばかりの今は、「自分が一番下」と謙虚に語る。だが、「自信はあるか?」と聞けば、「はい、もちろん」と即答。「試合に出られないチームだったら、選んでいない。挑戦ですけど、自信を持って挑みたい」と続けた。
 
 ちなみに、犬飼から見た昌子は「しっかりとしたCBというイメージ。自分にとって、こういう選手になりたいなと思わせてくれる」、一方の植田については「身体能力を活かした守備はやっぱり魅力的」とそれぞれの印象を語る。
 
 鹿島の選手全体に関しては「一人ひとりが勝負強くて、粘り強いディフェンスやアグレッシブな守備ができるし、1失点に対する強いこだわりがある。そこに対して、自分がやれることを出し切るチーム」と見ている。そういった部分を犬飼自身も学び、伸ばしていきたいと切望する。

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次ページ不安はあるが、「やるしかない」と腹をくくる。

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