INAC神戸に加入する韓国代表のビーナス! イ・ミナの知られざるエピソード

2018年01月06日 慎武宏

「今でこそ韓国サッカー界のアイドルだが、冷遇された時期もあった」

韓国協会のオフィシャルカメラマンは、「いつも明るく気さくで撮影されることを楽しむ」とイ・ミナを評した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 今季から、なでしこリーグのINAC神戸でプレーすることが決まっている韓国女子サッカー界のアイドル、イ・ミナ。昨年12月に行なわれたE-1選手権でも韓国女子代表のエースとして活躍し、日本でも一気にその知名度を高めた。
 
 そのテクニックもさることながら、端正な顔立ちと愛くるしいルックスが目を引く「人気急上昇中のビーナス」について、KFA(韓国サッカー協会)のオフィシャルカメラマンのひとりであるイ・ヨンスも言う。
 
「韓国でも今や女子サッカー界のスターです。これまで韓国女子サッカー界のスターと言えば実力ではチ・ソヨン、ビジュアルでは"韓国サッカー美貌担当"と言われたシム・ソヨンか有名ですが、イ・ミナは実力、ビジュアル両方を備えた選手。ただ、決してスターぶるところはありません。いつも明るく気さくで撮影されることを楽しむ。聞けば、ファッションにも興味があって、着こなしもうまい。休みの日はよくショッピングに行くようです」
 
 イ・ヨンス氏によると、イ・ミナのようなタイプは珍しいという。WKリーグ(韓国女子サッカーリーグ)はほとんどのクラブが合宿生活を送っており、完全オフは1か月に2~3日しかない。普段はジャージ姿で過ごす選手が多いなか、イ・ミナはおしゃれを楽しみ、肌の管理にも気を使うらしい。
 
「プチ整形していることも正直に告白しますからね。時間があれば故郷の大邱に帰って親孝行もしている。どこにでもいそうな普通の韓国女子ですよ」(イ・ヨンス氏)
 
 知られざるエピソードはルックスだけではない。その成長過程においても意外なエピソードがある。教えてくれたのは、サッカー専門メディア『Footballist』のリュ・チョン記者だ。
 
「今でこそ韓国サッカー界のアイドル的存在ですが、彼女は冷遇された時期もあったんです」
 
 2008年U-17女子ワールドカップ、2010年U-20女子ワールドカップに出場し、2011年ユニバーシアード韓国女子代表を経て、2012年2月に韓国女子代表になったイ・ミナ。だが、2013年10月から2015年8月まで代表チームから遠ざかった。学年はひとつ上ながら同じ91年生まれのチ・ソヨンとポジションが重なったこともその理由のひとつだが、イ・ミナのプレースタイルも関係していたという。

次ページイ・ミナの評価が変わり始めたのが、2015年の東アジアカップからだった。

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