【選手権】取材中に突然声を詰まらせ… 8強入りの矢板中央・髙橋監督が涙を見せたワケ

2018年01月03日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

ハキハキとして質問に答えていた指揮官が…。

熱い指導で知られる髙橋監督。大胆な選手交代も光った。(C)Getty Images

[高校サッカー選手権3回戦] 神村学園0-1矢板中央/1月3日/浦和駒場
 
 粘り強い守備で髙橋大悟擁する神村学園の攻撃陣を封じ込め、ベスト8進出を決めた矢板中央。試合後、いつもと変わらずハキハキと記者の質問に答えていた髙橋健二監督が、突然声を詰まらせた。
 
「矢板中央の歴史の中でもっとも勝てないチームだったので…」そうコメントした後だった。
 
 この代になり、当初はなかなか結果が出なかった。新人戦では決勝でライバルの真岡に屈し、4月の関東大会予選では1回戦負け。夏のインターハイ予選でも準決勝で涙を呑んだ。

「どうして勝てないのか思い悩んだ」という指揮官は、夏以降、原点に戻って持ち味の堅守速攻を徹底的に鍛え直したという。それに応えて、逞しく成長した選手たちの姿に思わず涙をこぼしたのだった。
 
「(2009年度の)ベスト4が過去最高なので、それに並べるように頑張りたい。選手たちにいい経験をさせてあげたい」
 
 最後はそう力強く語った熱血監督。初出場で8強入りと勢いに乗る日本文理を破り、また嬉し涙を流すことができるか。
 
取材・文●江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

【選手権PHOTO】神村学園0-1矢板中央|キャプテン稲見の1点を守りきり、矢板中央がベスト8進出
 
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