モウリーニョがダビド・ルイスをマンUに手招き!

2017年12月28日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

コンテとの軋轢はジエゴ・コスタとの仲も原因?

チェルシー時代に1年とはいえ指導したD・ルイス(右)を、モウリーニョ(左)は高く評価。今冬の獲得を望んでいる。(C)Getty Images

 チェルシーのダビド・ルイスは、今冬の移籍市場の注目プレーヤーのひとりだ。
 
 D・ルイスは途中交代に不満を示してアントニオ・コンテ監督の不興を買い、11月5日のマンチェスター・Uから出番がない。腰を痛めているのは事実で、イタリア人指揮官は放出説を否定するが、はたしてそれが心からの思いなのか。
 
 この軋轢は、コンテの仇敵となったジエゴ・コスタ(現アトレティコ・マドリー)とD・ルイスが、仲の良過ぎたことが原因だったという説もある。ともに難しい性格の持ち主だけに、スタメンを外されたブラジル代表DFがチームを出て行くという決断を下す可能性がないとは限らない。
 
 そんなD・ルイスには、マンチェスター・U、R・マドリー、ユベントス、バルセロナなど多くのメガクラブが興味を示していると言われている。なかでも本気なのがマンチェスター・Uで、ジョゼ・モウリーニョ監督は17年夏に獲得したネマニャ・マティッチに続き、チェルシー時代の教え子を欲しがっている。
 
 D・ルイスの強いパーソナリティーと安定したテクニック、そして4バック、3バックのCBはもちろん中盤でもプレーできる柔軟性を、モウリーニョは高く評価しているのだ。
 
 モウリーニョは両手を広げて待っている。はたしてD・ルイスはマンチェスター・Uに移籍するだろうか。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 
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