超省エネでクラシコの勝利に貢献していたメッシ。「走った時間」はわずか6分という驚き

2017年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

1試合のほとんどを歩いて過ごしていた。

1試合の95%近くを歩いて過ごしたメッシ。「自分が走る必要はない。ボールと相手を走らせなさい」というクライフの教えを忠実に実行しているのかもしれない。(C)Getty Images

 12月23日のリーガ・エスパニョーラ第17節、レアル・マドリー対バルセロナのクラシコは、3-0でアウェーのバルサが制した。勝利を引き寄せる2点目のPKを決め、ダメ押しの3点目をアシストしたリオネル・メッシには、改めて賛辞が寄せられている。

 そのメッシが、クラシコではほとんど走っていなかったことがわかった。

 スペイン紙『El Periodico』のデータとして『Marca』紙が25日に伝えたところによると、90分のうちの83.10%(約75分)でメッシは歩いており、さらに10.8%(約10分)でもジョギング程度の走りでしかなかったという。

 メッシが本気で走ったのは、試合のわずか4.95%(約5分)。ダッシュに至っては、たった1.15%(約1分)だった。つまり、クラシコという大一番でメッシが走ったのは、わずか6分程度だったということになる。なお、ダッシュ時の最高速度は時速33.6キロだったようだ。

 今シーズンのバルセロナで、17節までの全試合にフル出場しているのは、守護神のマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとメッシのみ。フィールドプレーヤーではメッシだけということになる。

 休養のために先発を外れるだけで大騒ぎになるメッシだが、こうして走る時間をできるだけ減らし、疲労の蓄積をコントロールするのも、シーズンを通して戦い抜くための術なのかもしれない。

 もちろん、エースが「歩く」ことを可能にしているのも、チームの強さの表われだろう。暫定ながら宿敵マドリーに勝点14差をつけて首位を快走するバルサ。メッシはこのまま覇権奪還に向けて"快歩"できるだろうか。
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